国土交通省の定義では、東京駅から半径50km、大阪駅から半径50km、名古屋駅から半径40kmの路線網を指す。
しかし、この都市別の定義では都市ごとに距離を決めなくてはならず、国際間比較を行うにあたり適切ではない。
そのため、当鉄道時刻表ニュースでは、都市鉄道の定義を以下のように定めました。
終日に渡り、25分間隔以内(毎時2.4本以上)で料金不要で利用可能な各駅停車(郊外区間では各駅停車の代替として各駅に停車する種別を含む)を運転している路線。高速鉄道や全車運賃の他に別途料金が必要な列車は含めない。
この定義ならば、京阪京津線(昼間20分間隔)、ソウル首都圏電鉄西海線(昼間20分間隔)、南京地下鉄S9号線(終日22分30秒間隔)などを含めることができる一方で、JR東海東海道本線大垣~米原間(昼間30分間隔)、JR東日本常磐線土浦~水戸間(昼間毎時30分間隔)などの郊外路線を運転間隔だけで簡単に分別することができます。
また、都市鉄道には、専用軌道・車両さえあれば輸送モードは問いません。地下鉄、私鉄、JR線、モノレール、新交通システム(AGT=APM)、ライトレール、トラム、いずれも運転間隔さえ満たしていれば都市鉄道として扱います。というか、世界では運転間隔はともかくとしてもこれらを都市鉄道に含めます。
当サイトでの都市鉄道の路線表記の扱い
都市鉄道利用者は近距離輸送が主であるため、長距離優等列車を運転しているという意味での本線という表記は都市鉄道に関してはあまりそぐいません。
京急本線や京成本線、相鉄本線など本線しかない場合には都市鉄道であっても本線として表記しますが、東海道本線や東武東上本線、阪急京都本線などは本をつけなくても通じますので、追加料金の必要な列車や座席指定制列車の場合を除き本線と付けず、東海道線、東武東上線、阪急京都線のように表記します。
なお、ホームライナー等通勤客向けの着席保証列車については、JRグループ各社間でも私鉄でも特急列車との境界があいまいになってきていることから、料金が必要な優等列車とみなします。