直通乗り入れ区間拡大で高速化へ! 韓国鉄道KORAILダイヤ改正(2020年3月2日) 강릉선KTX 동해 계통 신설

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韓国鉄道KORAILは2020年2月26日、プレスリリースにて3月2日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 東海発着KTX設定へ!

今回の2020年3月2日KORAILダイヤ改正では、KTX江陵線の東海乗り入れを開始することとなった。

東海発着のKTXは定期列車4往復のほか、臨時列車3往復も乗り入れることとなった。

これにより正東津・墨湖・東海の3駅にKTXが乗り入れるようになりソウル市内東のターミナル清凉里~東海間はこれまでの在来線の中央線・太白線経由の最短4時間53分運転から最短で2時間07分で結ばれるようになったほか、墨湖ではウルルン島行きフェリーにも連絡できることから、ソウルから離島へのアクセスも向上することとなった。

が、これらの列車は概ね江陵発着を変更したもので、江陵に乗り入れる列車は東海発着振替分を減便しており、純増発したのは臨時列車2往復のみとなっている。このことから江陵発着KTXは定期列車だけでも18往復から14往復に、臨時列車は8往復から7往復に減便することとなった。




2. 嶺東線で運転系統分割へ

今回の2020年3月2日KORAILダイヤ改正では、嶺東線でもダイア改正を行った。

今回のダイヤ改正で急行格のヌリロ電車(JR西日本683系「サンダーバード」型車両モドキ)の嶺東線乗り入れを開始したほか、東海を境に運転系統を分けることとなり、系統分離した東海~江陵間では急行格のムグンファ号気動車RDC及び同じく急行格のヌリロ電車によるシャトル列車のみの運転となった。

なお観光列車の海列車は、引き続き江陵~東海~三渉間で運転する。

これにより江陵からソウル・清凉里方面への直通列車は高速列車KTXのみとなり、客車列車は直通では行けなくなった。

なんだか2018年平昌オリンピックの際に江陵に高速列車KTX通したんだから、その際に東海線浦項同様駅を移設して、江陵から方向転換なしでそのまま東海まで乗り入れさせることはできなかったのだろうか。もっともムグンファやヌリロによるシャトル列車の設定により嶺東線内での移動は引き続き安価にできるのであるが、3つある運転系統を1つにまとめられたことを考えると失敗だった感が否めない。

ちなみにこの後2020年6月1日ダイヤ改正で嶺東線江陵~東海間のムグンファ号は全てヌリロ電車に置き換えたほか、清凉里~東海間を中央線・太白線経由で運転するムグンファ号客車列車6往復のうち5往復をヌリロ電車に置き換えた。


3. 結び

今回の2020年3月2日KORAILダイヤ改正では、KTX江陵線が東海に乗り入れるようになりKTX江陵線と嶺東線で大きくダイヤ改正を行ったほか、車両運用も大きく変わった。

今後2020年12月の中央線の新線付け替えなど大規模な改良工事完了が迫る韓国鉄道KORAILでどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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