長崎電気軌道は2020年6月24日、プレスリリースにて7月1日にダイヤ改正を行うと公表した( ダイヤ改正のお知らせ )。今回はこれについて見ていく。
1. 1系統の増発と4系統の減便へ
今回の2020年7月1日長崎電気軌道ダイヤ改正では、2020年4月23日長崎電気軌道ダイヤ改正以来約2か月ぶりにダイヤ改正を行った。
前回のダイヤ改正では新型コロナウイルス感染拡大に伴う利用減少により平日朝ラッシュ時を除き土休日ダイヤと同一ダイヤで運転していたが、今回のダイヤ改正でも引き続き行うこととなった。
今回のダイヤ改正では平日のみ増発を行う。長崎電気軌道では2020年4月23日ダイヤ改正より原則平日ダイヤと土休日ダイヤを同時刻で運転しているが、平日朝のみは従来の平日ダイヤの運転本数を確保していた。つまり今回の平日ダイヤの増発は新型コロナウイルス関連で一時的に運転本数を削減したものを戻したわけではなく、純粋に増発したものと言うことになる。
1系統は赤迫7時19分発、7時35分発、7時41分発崇福寺行きの3本を増発した。また崇福寺7時51分発、8時15分発、8時22分発浦上車庫行きの3本を増発した。
また3系統は浦上車庫7時44分発、8時17分発蛍茶屋行きの2本を増発した。さらに運用繰りの関係で蛍茶屋8時14分発、8時49分発浦上車庫行きの2本も増発した。
これを見る限り、1系統では崇福寺発の2本は送り込みだろうが、両方向で平日朝ラッシュ時に増発している。それに対し3系統の増発は蛍茶屋行きの増発は平日朝ラッシュ時に行ってはいるが、逆方向の増発は見送られた。
なお平日増発を行っていない4系統と5系統は今回のダイヤ改正は行わなかった。
このほか3系統では蛍茶屋22時57分発浦上車庫行き終電を蛍茶屋22時55分発赤迫行きに延長することとなった。これにより蛍茶屋からの3系統の最終は2分繰り上がることとなったが、蛍茶屋から赤迫への最終は22分繰り下がることとなった。もっとも長崎駅前から先は1系統の最終赤迫行きの方が遅いので終電繰り下げにはならないが。
2. 結び
今回の2020年7月1日長崎電気軌道ダイヤ改正では、1系統と3系統で増発を図ったほか、3系統で終電の変更を行った。
今後長崎電気軌道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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