連接車の減便と終電繰り上げ実施へ 広島電鉄ダイヤ改正(2020年11月16日)

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連接車の減便と終電繰り上げ実施へ 広島電鉄ダイヤ改正(2020年11月16日)

広島電鉄は2020年10月16日、プレスリリースにてにて11月16日にダイヤ改正を行うと公表した( 11/16(月) 市内線及び宮島線のダイヤ改正における終電時刻の繰上げ等について )。今回はこれについて見ていく。

1. 連接車を中心に昼間に減便へ

今回の2020年11月16日広島電鉄ダイヤ改正では、2020年4月6日広島電鉄ダイヤ改正以来約7か月ぶりにダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では、2号線(宮島線)を中心に減便を図る。

平日朝ラッシュ時は商工センター7時13分発JA広島病院前行きとJA広島病院前7時32分発広電西広島行きが廃止となる。

7時56分発広電宮島口行きと8時13分発広電宮島口行きも廃止となる。これにより2号線では3運用を削減するようだ。

このほか平日昼間は9分間隔から10分間隔に延長し、輸送力が10.0%低下する。

また土曜日は広電廿日市6時39分発広島駅行きと広電宮島口8時45分発広電西広島行きが廃止となり、送り込み運用の商工センター6時26分発広電廿日市行きも廃止となる。

さらに土休日昼間は8分間隔から10分間隔に延長し、輸送力が20.0%低下する。

このほか1号線は全日昼間10分間隔から12分間隔に減便し、輸送力が16.7%減少する。なお減便しするのは主に連接車である。

一方3号線や5号線、7号線は一部に減便している時間帯はあるのだがほぼ変わらないし、6系統に至っては昼間約14分間隔から約13分間隔に増発している。また8号線(白島線)も昼間8分間隔のまま変わらないし、減便したのは土曜の朝(休日ダイヤへの統合による)と20時台以降しかない。

要は今回のダイヤ改正における減便は主に連接車で行われており、単車は原則行っていない。老朽化した宮島線高床車を順次廃車にしたいのだろう。




2. 終電繰り上げ実施へ

今回の2020年11月16日広島電鉄ダイヤ改正では、終電繰り上げも行う。

そもそも広島電鉄ではそもそも終電設定が早く、2号線を除くほとんどの路線で23時30分までには車庫に入庫していた。しかし今回のダイヤ改正ではさらに繰り上がり、概ね23時までにほとんどの運行を終えることとなった。

広島駅発広電宮島口行きは広島駅23時26分発から22時59分発に27分繰り上がる。広島市では2016年より路面電車エリアはバスの運賃を路面電車(白島線を除く)と同額としている。バスは広島駅23時以降発は深夜バスとなり運賃を倍額徴収するが、路面電車は23時台も運賃は昼間と同額のため路面電車の方が安くなっていた。しかし今回のダイヤ改正で広島駅を23時台に出発する路面電車がなくなったことから、23時台の広島駅から八丁堀・紙屋町へのアクセスは広島交通の深夜バスしかなくなることとなった。

このほか市内線各線でも終電を25~30分繰り上げており、JRと接続する駅からの終列車は概ね22時10分~22時20分に最終が出発することになる。


3. 結び

今回の2020年11月16日広島電鉄ダイヤ改正では、昼間を含む減便や終電繰り上げにより大幅な減便を図る。

今後広島電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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