東武鉄道は2021年1月26日、プレスリリースにて3月13日にダイヤ改正を行うと公表した( 2021年3月13日(土)にダイヤ改正を実施します )。また野岩鉄道は2021年1月26日、プレスリリースにて3月13日にダイヤ改正を行うと公表した( 2021年3月13日(土)ダイヤ改正を実施!
)。さらに会津鉄道は2020年12月25日、プレスリリースにて2021年3月13日にダイヤ改正を行うと公表した( 令和3年3月ダイヤ改正について )。今回はこれらについて見ていく。
1. 特急列車の削減実施へ
今回の2021年3月13日東武鉄道ダイヤ改正では、東武伊勢崎線・日光線系統で運用変更を除くと2020年6月6日東武鉄道ダイヤ改正以来約9か月ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では浅草発着の特急列車の削減を行う。
新栃木6時02分発特急「リバティけごん208号」浅草行きは春日部始発の特急「スカイツリーライナー」に短縮するほか、浅草22時49分発日光線特急「リバティけごん253号」新栃木行きが廃止となり浅草からの特急列車の最終は浅草22時19分発伊勢崎線特急「りょうもう55号」館林行きに変更することとなった。
2. 野岩鉄道・会津鉄道で区間快速復活へ!
今回の2021年3月13日東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道ダイヤ改正では、会津鉄道の車両運用の都合により減便を図る。
これまで会津鉄道の気動車故障による運用数不足で快速AIZUマウントエクスプレス3号及び4号の1往復を減便し、新藤原~会津田島間では普通列車の時刻変更で極力不便にならないよう調整していた。
しかし会津鉄道はついに気動車の復旧と快速AIZUマウントエクスプレスの復便をあきらめたのである。
このためこれまで行っていた新藤原~会津田島間の普通列車の時刻変更をほぼ恒常化するためにダイヤ改正を行うこととなった。
ただし会津田島9時00分発普通下今市行きは時刻に余裕がなあったため、新藤原で系統分割した上で会津田島9時03分発区間快速新藤原行きとして設定し、会津鉄道線内会津田島~会津高原尾瀬口間はノンストップで運転することとなった。
が、なぜ区間快速の愛称を復活させたかというと、6050系には区間快速新藤原行きの方向幕が残っていただけの話なだけでそれ以上の意図はなさそうだ。
なお東武鬼怒川線でも先述した会津田島9時00分発普通下今市行きを新藤原で系統分割した際に東武線内は新藤原9時59分発下今市行きから東武日光行きに延長することとなった。
3. 朝の「TJライナー」増発へ!
今回の2021年3月13日東武鉄道ダイヤ改正では、東上線池袋~小川町間で2019年3月16日東武東上線ダイヤ改正以来約2年ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では平日朝の「TJライナー」を2本から4本に増加する。
これは「TJライナー」用50090系は平日夕ラッシュ時は5運用あるが、平日朝は2運用しか使っていなかったため今回50090系による着席保証列車を増やすべく平日朝の「TJライナー」運用を4運用に拡大することとなった。
これにより今回のダイヤ改正では森林公園6時27分発「TJライナー4号」池袋行きと森林公園7時52分発「TJライナー6号」池袋行きを設定することとなった。
ただ「TJライナー」用50090系は平日朝ラッシュ時はロングシート仕様で既に料金不要列車運用に就いているため、東上線の車両全体としての余裕はなく料金不要列車運用を削らなくてはならない。そこため今回のダイヤ改正では料金不要列車を減便することとなり、小川町7時27分発急行池袋行きを準急に格下げしたほか小川町7時10分発急行池袋行きと森林公園7時21分発準急池袋行きを廃止した。結果、「TJライナー」2本設定したことにより平日朝は急行を2本減便することとなった。
4. 終電繰り上げ実施へ
今回の2021年3月13日東武鉄道ダイヤ改正では、各線で終電繰り上げを実施する。
東上線では池袋始発の列車は1月20日に実施した終電繰り上げと同じ内容となっている。このため平日の終電は土休日の終電同様池袋24時35分発普通成増行き及び池袋24時30分発準急川越市行きとなる。このほか東上線では池袋行き最終を6分程度繰り上げる。
伊勢崎線では1月20日の終電よりもさらに繰り上がることとなる。地下鉄半蔵門線からの準急は10分程度、地下鉄日比谷線からの最終は3分程度繰り上がる。
また大師線では終電を9分繰り上げる一方、亀戸線では終電を据え置くこととなった。
なお野田線は柏から七光台・高柳の終電を1月20日より12~18分程度繰り上げているが、今回のダイヤ改正では当初終電が繰り上がる予定ではなかったがダイヤ改正後も野田線の終電繰り上げを継続しているようだ。
このほか会津鉄道では会津田島5時24分発会津若松行き初列車を西若松6時24分発会津若松行きに短縮し会津田島→西若松間で初列車を48分繰り下げたほか、会津若松22時07分発会津田島行き最終列車を西若松行きに短縮し西若松→会津田島間で終列車を55分繰り上げた。
5. 結び
今回の2021年3月13日の東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道ダイヤ改正では、終列車繰り上げをおこなったものの他の時間帯はほぼ据え置いている。
一方で東上線では平日朝の「TJライナー」を増発することで、着席保証列車を増やすこととなった。
今後東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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