東急電鉄では、3月2日、プレスにて2017年3月25日にダイヤ改正を行うと公表した( http://www.tokyu.co.jp/file/170302.pdf )。今回はこれについて見ていく。
1. 祐天寺駅待避線の使用開始
今回の2017年3月25日ダイヤ改正では、東急東横線祐天寺駅上り線の待避線を使用開始した。これにより東急電鉄のプレスリリースによれば通勤特急が3分短縮されるとしている。
中目黒7時50分~8時50分着、渋谷7時55分~8時55分着の各駅停車は祐天寺駅での待避を行っていない。これは、東急電鉄も公認している最も混雑する時間帯(中目黒7時50分~8時30分着)が含まれており、この時間帯に祐天寺待避をしてしまうと中目黒・渋谷先着列車が減り、通勤特急・急行がさらに混雑し、遅延が増大しかねない。そのため、朝ラッシュのうち最も混雑する時間帯は避けてオフピークに急行も含めて祐天寺駅で各駅停車を待避し、オフピークのみ時間を短縮することとなった。これは東急田園都市線も同じで、オフピークの所要時分を短縮することにより混雑緩和を図ろうとしているらしい。
ちなみに同日運行開始の座席指定制ライナー「S-TRAIN」は、渋谷・西武秩父方面行き3本とも祐天寺で各駅停車を待避する。
2. S-TRAINの待避は
今回2017年3月25日ダイヤ改正では、S-TRAINの運行も開始された。東急東横線内では、上り(渋谷・西武秩父方面)は菊名・元住吉・祐天寺の3駅で行い、渋谷駅での接続はない模様だ。下り(横浜・元町中華街方面)は夕方の1本は祐天寺でも待避を行うが、朝の列車は元住吉・菊名の2駅でしか行われない。今回のダイヤ改正では祐天寺駅の通過線が使用開始になったものの、S-TRAINに限り徐行のかかる下り列車でも待避を行うことにしたようだ。これにより、菊名駅では2本抜きが発生している列車もある。
3. 結び
今回2017年3月25日のダイヤ改正ではS-TRAINの運行開始が目立ったが、朝オフピークの速達化で利便性が増したことは間違いない。祐天寺駅の待避線設置は開業は先延ばしになってしまったものの2022年度下期開業となった相鉄・東急直通線の直通が東横線にも向かえるように準備をしているのかもしれない。今後の展開に注目したい。
コメント
はじめまして
朝、ダイヤが乱れると横浜方面の通勤特急も先行する各駅停車を祐天寺で追い抜くことがありますよー
かなり徐行ですけどね笑