名古屋鉄道は2021年3月5日、プレスリリースにて3月13日より一部の急行で特別車を営業開始すると公表した( 一部の急行列車にて特別車両券「ミューチケット」を初めて発売します )。今回はこれについて見ていく。
1. 急行の特別車営業開始へ
今回の2021年3月名古屋鉄道特別車営業拡大では、犬山線を中心に平日朝の急行の特別車を営業することとなった。
今回特別車の営業を開始するのは新鵜沼6時00分発急行豊川稲荷行き及び新鵜沼6時16分発急行河和行きの2本である。このうち急行豊川稲荷行きは途中新安城で特急豊橋行きに抜かれるため、特別車営業列車が特別車営業列車に抜かれることになる。まあ主な需要のはずの犬山線内で先着すれば問題ない話ではあると思うが。
ただこの2本はもともと特別車を連結している車両での運転である。ただ特別車営業は特急及び快速特急のみであったことから、急行は特別車営業対象外ということで特別車を連結していても締切扱いとし営業を行ってこなかった。これを3月13日から平日に限り特別車を開放し営業運転を行うこととなった。京阪が急行のプレミアムカー連結をやめたのとは大違いである。
ただし、このほかにも名古屋鉄道には特別車締切で運転している列車はある。特に名古屋本線で多いのだが、名古屋本線では既に特急や快速特急が平日朝に約10分間隔で運転しているため、特別車締切の急行の特別車を開放するまでもないと判断したのだろう。
このため今回犬山線急行で平日朝に急行2本で特別車営業を開始するが、比較的空いている土休日は引き続き特別車を締め切って運転するし、下り(犬山・新鵜沼方面)の特別車締切の急行は平日も含め締切のままである。
なお今回の特別車営業拡大に伴う時刻の変更はない。
2. 結び
今回の2021年3月名古屋鉄道特別車営業拡大では、平日朝の急行2本の特別車を営業することとなった。
今後名古屋鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
コメント