海寧城際鉄道は2021年6月28日、プレスリリースにて6月28日に地下鉄1号線を部分開業したと公表した( 浙江首个轨道交通PPP项目杭海城际铁路建成通车 )。今回はこれについて見ていく。
1. 郊外新線の市中心部区間開業へ!
今回の2021年6月28日海寧城際鉄道ダイヤ改正では、海寧城際鉄道唯一の計画路線である海寧城際鉄道を開業した。
そもそも中国の地下鉄では都市ごとに運営組織を作るのだが、今回開業した海寧城際鉄道は杭州市と嘉興市を跨いでいるため、浙江省管轄の組織での運営となっている。ただ、嘉興には別に嘉興路面電車があるため、嘉興市海寧市(※中国では地級市の中に県級市が入ることがあるため、市の中に市が入ることがある)の海寧をとっている。この海寧が杭州に比較的近くベットタウン的な要素があるため杭州から通勤路線を結ぶこととなった。そこで開業したのが今回の海寧城際鉄道である。
余杭国鉄駅~浙江大学国際キャンパス間の11駅間45.672kmに渡る路線となっている。余杭国鉄駅では杭州地下鉄9号線に乗り換えることができ、2回乗り換えれば杭州市街地に到達することはできる。
4両編成B型車で運転し最高速度は120km/h、全線所要時間は各駅停車で39分、快速で33分となっている。なお各駅停車は表定速度70.2km/hであるが、快速の表定速度は83.04km/hを誇り、新快速には及ばないものの瀬戸大橋線快速マリンライナーとほぼ同じ表定速度を持つ。
快速は1日6往復の運転があるが、快速停車駅が上りと下りで異なっている。
各駅停車の運転間隔は平日昼間は全線約6分30秒間隔、土休日昼間は約5分07秒間隔となっている。
初終電について見ていくと、初電は下り東行き(浙江大学国際キャンパス方面)が余杭国鉄駅6時30分発発浙江大学国際キャンパス行き、上り西行き(余杭国鉄駅方面)が浙江大学国際キャンパス6時30分発浙江大学国際キャンパス行きとなっている。
また終電は下り東行き(浙江大学国際キャンパス方面)が余杭国鉄駅22時30分発発浙江大学国際キャンパス行き、上り西行き(余杭国鉄駅方面)が浙江大学国際キャンパス22時30分発浙江大学国際キャンパス行きとなっている。
2. 結び
今回の2021年6月28日海寧城際鉄道ダイヤ改正では、杭州から海寧への郊外鉄道が開業し、最高速度120km/hで高速運転を行うこととなった。
今後海寧城際鉄道でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。
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