ソウルメトロは2021年10月22日、プレスリリースにて10月25日にダイヤ改正を行うと公表した( 列車運行時刻表変更案内 )。また韓国鉄道KORAILは2021年10月26日、プレスリリースにて10月30日に京釜・長項線で、11月1日に京義・中央線でそれぞれダイヤ改正を行うと公表した( 京釜・長項線及び京義・中央線列車変更通知 )。さらに議政府LRTは2021年10月27日、プレスリリースにて10月30日に延伸に伴いダイヤ改正を行うと公表した( 議政府LRT車両基地臨時乗降場開通案内 )。今回はこれらについて見ていく。
1. 新駅開業へ！
今回の2021年10月30日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、長項線に新駅を開業する。
今回開業するのは湯井駅で、牙山～排芳間に開業する。駅ナンバリングはP173で、あらかじめ番号を空けていたため枝番の発生はない。これまで開業していなかったのは街がなかったからなのだが、街びらきに合わせ開業することとしたようだ。
湯井に停車するのは4ドアの首都圏電鉄の列車のみだが、長項線内は急行が各駅に停車するため自動的に急行停車駅となる。これにより平日は1日82本、土休日は1日71本の列車が停車する。そもそも長項線内の首都圏電鉄は昼間でも概ね毎時2本しか列車が来ないので致し方ないと言えば致し方ない。
なお一般列車の特急格列車セマウル号や急行格列車ムグンファ号は停車しない。また直通するソウルメトロのダイヤ改正もない。
2. 郊外で減便へ
今回の2021年11月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、京義・中央線で2021年3月1日ダイヤ改正以来ちょうど8か月ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では、終電繰り上げを行った。
京義線ではソウル駅23時28分発普通文山行き最終を一山行きに短縮した。これにより文山への最終は龍山経由の京義中央線の普通文山行きとなり、一山→文山間で終電が7分繰り上がったほか、ソウル駅からの最終は首都圏電鉄1号線の23時06分発餅店行きに乗車の上龍山で乗り換える必要が生じるようになり、終電が22分繰り上がることとなった。
また中央線では一山22時10分発普通龍門行き最終を八堂行きに短縮する。これにより八堂→龍門間で終電を24分繰り上げることとなった。
また今回のダイヤ改正ではソウル市内の龍山～清凉里間でも平日の終電を繰り上げている。これまで京義線からの最終は清凉里行き、中央線からの最終は龍山行きで設定していたが、今回のダイヤ改正よりそれぞれ龍山行きと清凉里行きに短縮することとなった。
これにより龍山→清凉里間で38分、清凉里→龍山間で53分終電を繰り上げることとなった。
ソウル市内では概ね24時までに列車の営業を終了するようにしているためで他の地下鉄各線への連絡もないのだが、土休日は終電繰り上げを含むダイヤ改正を行っていないためソウル市内で平日より土休日の方が15分程度終電が遅くなることとなった。
3. 延伸も運転本数大幅抑制へ
今回の2021年10月30日議政府LRTダイヤ改正では、路線延伸を行う。
今回開業するのは塔石～議政府LRT車両基地臨時乗降場間となっている。既存開業区間は昼間6分間隔(毎時10本)の運転があるが、今回の延伸区間は平日朝夕ラッシュ時ですら約24分間隔でしか来ないほか、ほぼ終日30分間隔(毎時2本)でしか列車が来ないのだ。
韓国では1駅だけ、しかもたいていは車両基地に隣接する場合は大きく減便することがしばしばあり、ソウル首都圏電鉄7号線では多くの区間で昼間6分間隔(毎時10本)のところ長岩だけ18分間隔でしか来なかったり(しかも駅前が未舗装で土むき出し)、光州都市鉄道1号線に至ってはほぼ全線に昼間10分間隔(毎時6本)来るところ所台だけ約1時間間隔でしか来ない。そう考えると不自然ではないのだが、もう少し利便性を上げてもいいのではないかとは思うが。
このほかソウルメトロでは他路線と直通をしない6路線で平日22時以降の列車を約20%削減して運転していたが、今回の2021年10月25日ダイヤ改正で通常運転に戻すこととした。
4. 結び
今回の2021年10月30日及び2021年11月1日ソウルメトロ・韓国鉄道KORAIL・議政府LRTダイヤ改正では、新駅の開業を合計2駅で行い、利便性が向上した。
今後首都圏電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。
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