山梨県およびJR東日本八王子支社は2022年5月26日、プレスリリースにて2022年7月~9月に運転する夏の臨時列車を公表した( 「あなたに、特別な夏。-the Speciality 山梨-」 山梨県特別観光キャンペーン開催! )。今回はこれについて見ていく。
1. 山梨県へ臨時列車多数運転へ!
今回の2022年7月~9月JR東日本八王子支社臨時列車運転では、山梨県の特別キャンペーンに合わせ臨時列車を多数運転することとなった。
今回設定するのは、新宿・千葉・大宮・勝田(水戸)・小田原の各地から甲府を通って小淵沢まで向かう列車、および高崎~河口湖間の列車となっている。小淵沢発着の列車には列車名に甲斐国を付している。
なぜ甲府発着ではなく小淵沢発着としたのかというと、山梨県東部だけでなく西部へも直通で行けるように便宜を図るためだろう。
このほかJR東海身延線でも7月2日に静岡8時31分発甲府行き特急「ふじかわ・甲斐国号」を運転した。
それではJR東日本八王子支社で今回の臨時列車運転でどのような列車を設定したのか見ていこう。
2. 全車グリーン車快速を設定へ!
今回の2022年7月~9月JR東日本八王子支社臨時列車運転では、お座敷車両485系華による全車グリーン車の快速列車を運転する。
今回設定するのは、新宿~小淵沢間の快速お座敷新宿・甲斐国、千葉~小淵沢間の快速お座敷千葉・甲斐国、大宮~小淵沢間の快速お座敷大宮・甲斐国となっている。千葉発着列車は錦糸町~御茶ノ水間で総武線各駅停車の線路に乗り入れるし、大宮発着はむさしの号同様途中武蔵野線を経由する。
なお新宿~小淵沢間には2020年11月まで自由席設置のホリデー快速ビューやまなしを運行していたが、使用車両の215系廃車に伴い運転を取りやめることとなった。
3. 交直流電車で常磐線からも直通運転へ!
今回の2022年7月~9月JR東日本八王子支社臨時列車運転では、485系リゾートやまどりを利用した臨時特急列車も運転する。
先述した485系華の場合はお座敷車両でグリーン料金適用となるため快速列車とすることでできるだけ安価に利用できるようにしているが、こちらの485系リゾートやまどりは普通座席のため、全車普通車指定席として特急料金を徴収する。
今回の臨時列車運転で485系リゾートやまどりで運転するのは、勝田~小淵沢間の特急「常磐・甲斐国」および高崎~富士山間の特急「リゾート富士山」となっている。
このうち勝田(水戸)は交流電化区間のため交直流両用対応した車両のみが乗り入れることができるため、直流専用のE353系やE257系ではなく485系を使用することとなった。
なお小田原と小淵沢を結ぶ特急「小田原・甲斐国」はE257系5両編成で運転することとなった。どうやら東海道線特急「踊り子」や臨時特急「あたみ」と同型の車両を使用することで乗務員習熟訓練を省略したいようだ。
4. 結び
今回の2022年7月~9月JR東日本八王子支社臨時列車運転では、山梨県への臨時列車を多数設定することとなった。
今後JR東日本やJR東海でどのような臨時列車を設定するのか、見守ってゆきたい。
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