寧波軌道交通は5月25日、プレスリリースにて5月28日に1号線と2号線でダイヤ改正を行ったと公表した( 运营分公司三周年献礼乘客,行车间隔迈入“5”时代 )。今回はこれについて見ていく。
1. 朝夕ラッシュ時に全線で増発
今回2017年5月28日ダイヤ改正では、寧波軌道交通全線に当たる地下鉄1号線と地下鉄2号線でダイヤ改正を行った。
今回ダイヤ改正したのは朝夕ラッシュ時のみであり、1号線は6分09秒間隔から5分53秒間隔に短縮し、2号線は6分13秒間隔から5分53秒間隔に短縮され、増発される。昼間については1号線は7分22秒間隔、2号線については7分33秒間隔に据え置かれる。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算していくと、1号線は83.4%から79.8%に変化し、2号線は82.3%から77.9%に変化し、輸送量が増えたことによりラッシュ時に増発し、昼間も需要が追い付いてきて増発せずとも需要に耐えうる輸送力があったと考えるのが自然であろう。
ちなみに今回のダイヤ改正、2号線は2015年9月26日開業以来の約1年8カ月間で5回目、1号線は2014年5月30日開業以来約3年間で17回目のダイヤ改正となり、平均2カ月ちょっとでダイヤ改正を行っている計算になる。社会主義国としては信じられないほど需要に応じた増発が多々行われていることになる。これも日本の地下鉄のような直通運転を行っていないために1社が独自に自由な時期にダイヤを組めるのが大きいのだろう。
この2017年5月28日ダイヤ改正以降、この記事を投稿するまでの間の約4カ月間一切ダイヤ改正を行っていないのは寧波にしては異例の事態ではなかろうか。
2. 結び
今回2017年5月28日ダイヤ改正では、寧波軌道交通にて朝ラッシュ時の増発が盛り込まれた。近年中国では地下鉄建設ラッシュであるが、今後すでに開業した区間でもどのように増発を行っていくのか、見守ってゆきたい。
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