在来線特急とき復刻も大宮通過へ! JR東日本新潟支社臨時列車運転(2022年11月)

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在来線特急とき復刻も大宮通過へ! JR東日本新潟支社臨時列車運転(2022年11月)

JR東日本新潟支社は2022年8月19日、プレスリリースにて2022年10月~11月に運転する秋の臨時列車を公表した( 秋の臨時列車のお知らせ )。今回はこのうち在来線特急「とき」について見ていく。

1. 上越新幹線開業40周年で在来線特急復刻へ!

今回の2022年11月JR東日本新潟支社臨時列車運転では、在来線特急「とき」を復刻運転する。

在来線特急「とき」は上越新幹線が開業した1985年11月15日の前日まで上野~新潟間を高崎線・上越線経由で結んでいた列車で、4時間11分で走破していた。

当時は183系12両編成で毎時1本運転する盛況ぶりではあったものの、所要時間が4時間を超えていたので羽田~新潟間には航空機が飛び交うほどであった。

もっともその盛況っぷりと当時は長岡連絡北陸方面アクセス向上目的として上越新幹線が開業し上野~新潟間の上越線特急列車は風前の灯火となったわけだが、今回はそんな特急「とき」を上越新幹線開業40周年に合わせ復刻することとなった。

今回運転するのは2022年11月3日文化の日上野8時30分発新潟行き在来線特急「とき」および2022年11月6日新潟12時46分発上野行き特急「とき」の1往復となっている。

通常臨時列車はその日のうちか翌日には元いたところに戻して車両基地に入るのが通例だが、新潟近郊で3泊もするようだ。もっとも新津や長岡で留置するだけなのかもしれないが、E653系7両編成が羽越本線特急「いなほ」に使用していること、今回臨時在来線特急「とき」で使用しているE653系7両編成もかつて羽越本線特急「いなほ」で使用していたことを考えると、11月4日や5日に国鉄色E653系の羽越本線特急「いなほ」運転復刻もあるのかもしれない。

今回運転する臨時在来線特急「とき」の所要時間は、11月3日の下りが5時間17分、11月6日の上りが4時間49分となっており、ともに1982年の4時間11分より30分も長くなっている。これは高崎線普通列車(特別快速含む)が1980年には浦和通過で昼間毎時1本しかなかったところ、2022年には昼間に全て浦和停車で毎時5本も設定があり追い抜くこともなく列車を縫うように設定せざるを得なくなったため、上野~高崎間を中心に所要時間を大きく延長せざるを得なくなったためだろう。

使用車両はE653系国鉄色塗装の7両編成で、全車指定席で運転する。もっとも40年前に走っていた183系や同世代の485系はすでにほとんどが引退しているため車両は変え得ざるを得ないが、国鉄塗装で雰囲気を出そうとしているのだろう。

なんだか国鉄色塗装のE653系を在来線特急「とき」使用しようというのは、2022年実施のE2系200系塗装が比較的成功していることもあるのだろう。




今回運転する在来線特急「とき」の停車駅は、上野を出ると高崎・水上・越後湯沢・浦佐・長岡・東三条・新津・新潟となっている。

ただ、在来線特急「とき」はが浦佐に停車するのは1980年10月1日から13往復中たった1往復だけで2年ちょっとで列車廃止により停車取りやめになったほか、新津に停車することで国鉄風を出しているもののなんだか高崎以北は上越新幹線に相当する停車駅をなぞっている感が強い。

もっとも大宮通過の特急「とき」は1日4往復あったので今回の臨時「とき」が大宮通過となるのも東京都市圏では上野のみの利用とすることで現地での乗降の管理を省きたいのもあるだろう。ただ、浦佐の代わりに六日町や小出に特急「とき」を停車させるべきではなかったのではないかとは思う。

2021年9月4日に旅行商品として盛岡~青森間でリバイバル特急「スーパーはつかり」を運転したことはあったが、上野~盛岡間で在来線特急「やまびこ」の復刻はしただろうか。もっとも東北新幹線開業25周年記念号などの新幹線での臨時列車を設定したことはあるが、これを機に東北本線で在来線特急を復刻するようなことはしないのだろうか。


2. 結び

今回の2022年11月JR東日本新潟支社臨時列車運転では、上越新幹線開業40周年を前に在来線特急「とき」を復刻することとなった。

今後JR東日本でどのような臨時列車を設定するのか、見守ってゆきたい。

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