筑豊電鉄は2022年10月24日、プレスリリースにてにて11月12日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 土休日ダイヤを土曜ダイヤと休日ダイヤに分離へ!
今回の2022年11月12日筑豊電鉄ダイヤ改正では、2022年4月1日筑豊電鉄ダイヤ改正以来約7か月ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では、平日ダイヤと土休日ダイヤの2本立てのうち土休日ダイヤを土曜ダイヤと休日ダイヤに分離することにより3本立てとなる。
これにより土曜ダイヤを再設定することとなる筑豊電鉄であるが、そもそも2022年に日本で土曜ダイヤを行っているのは能勢電鉄と阪急今津線の土曜通学ダイヤくらいで、能勢電鉄の土曜ダイヤは2022年12月17日で消滅することが決まっている。そう考えると土曜ダイヤの復活はかなり珍しい。
では各ダイヤでどのようにダイヤ改正を行うのか、見ていこう。
2. 平日に運転区間短縮へ
今回の2022年11月12日筑豊電鉄ダイヤ改正では、平日朝夕に一部列車の運転区間を短縮する。
今回のダイヤ改正では筑豊中間~筑豊直方間で平日朝に2往復、平日夕方16時台にに1往復を減便する。
まずは平日朝。筑豊中間→黒崎駅前間は5~7分間隔で運転しうち2本に1本が筑豊直方始発の全線運転を行っているが、今回のダイヤ改正より3本に1本に削減する。これにより筑豊直方→筑豊中間間の平日朝の運転間隔は10~15分間隔から16~20分間隔に拡大することとなった。なお、平日朝は黒崎駅前~筑豊中間間での減便は行っていない。
また筑豊電鉄では平日昼間の黒崎駅前~筑豊中間間は15分間隔(毎時4本)で運転しているが、下校時間帯の平日16時台は10分間隔(毎時6本)で運転している。今回のダイヤ改正では平日16時台を12分間隔(毎時5本)に減便することとなった。
これらの減便により平日は黒崎駅前~筑豊中間間で1往復減便し1日92往復に、筑豊中間~楠橋~筑豊直方間で4往復減便し筑豊直方発着は55往復に削減することとなった。
これにより平日は1運用を削減する見込みだ。
3. 土曜ダイヤ分離で休日に減便へ
今回の2022年11月12日筑豊電鉄ダイヤ改正では、土休日ダイヤを土曜ダイヤと休日ダイヤに分離する。
ただ土曜日の運転本数にはなく、日曜祝日に減便を図る。つまり土休日ダイヤをそのまま土曜ダイヤに継承し、新たに減便した休日ダイヤを策定することとした。
まずは休日朝。筑豊中間~黒崎駅前間で平均12分間隔(毎時5本)運転に変わりはないが、楠橋始発7時30分発~9時05分発の黒崎駅前行きの5本を筑豊中間始発に短縮する。
また10時台は筑豊中間~黒崎駅前間で平均12分間隔(毎時5本)から約15分間隔(毎時4本)に減便する。
休日の昼間11時台~14時台は全線運転30分間隔(毎時2本)と黒崎駅前~筑豊中間間の区間運転30分間隔(毎時2本)から全線運転20分間隔(毎時3本)のみに再編し、筑豊中間~筑豊直方間では毎時1本増発することとなった。これにより、5運用から4運用に削減する。
また16時台~18時台は平均12分間隔(毎時5本)から約15分間隔(毎時4本)に、15時台と19時台~20時台は平均12分間隔(毎時5本)から約20分間隔(毎時3本)に、それぞれ減便する。
これにより休日は黒崎駅前~筑豊中間間で13往復減便し1日65往復の減便となった。ただ昼間以降は筑豊中間~筑豊直方間で増発を図ったため、筑豊中間~楠橋間は1往復の減便にとどまり1日53往復の運転とするほか、楠橋~筑豊直方間は5往復も増発し1日51往復の運転とするのである。こうして楠橋~筑豊直方間は土曜よりも休日の方が運転本数が多くなることとなった。
4. 結び
今回の2022年11月12日筑豊電鉄ダイヤ改正では、平日朝夕に運転区間の短縮を図ったほか、休日の昼間を15分間隔から20分間隔に広げることで減便を図ることとなった。
今後筑豊電鉄でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。
公式情報:11月12日(土)ダイヤ改正を実施します
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