仙台市交通局は10月28日、プレスリリースにて12月3日にダイヤ改正を行うと公表した( 地下鉄南北線ダイヤ改正のお知らせ )。今回はこれについて見ていく。
1. 平日朝ラッシュ時は引き続き増発へ!
仙台市交通局は2015年12月6日の東西線開業に伴うダイヤ改正以来2年ぶりのダイヤ改正となった。
今回のダイヤ改正でも前回に引き続き増発が行われている。
今回の2017年12月3日ダイヤ改正では、南北線で平日朝ラッシュ時に増発が行われる。時刻表上では富沢8時台前半発が1本増、泉中央9時台前半発が1本増となっているが、仙台市地下鉄の朝ピーク時間帯である北仙台→北四番丁8時00分~9時00分着で見ると泉中央発の列車は16本から17本に増えている。ただ、55分の中の16本から57分の中の17本へとなっているため厳密には2%程度増ということになるが、混雑率は149%から140%程度に下がる見込みだ。また富沢発列車も仙台駅8時00分~9時00分着で見ると16本から17本に増加している。
2016年12月11日都営三田線ダイヤ改正同様平日朝の1往復のみの増発となっているが、都営三田線同様編成数を増やすことなく増発を行えた背景には余裕時分の削減が考えられる。今回の仙台市地下鉄南北線ダイヤ改正で試算したところ片道所要時分または折返し時間を1回あたり5秒短縮したのみのようだ。
なお、2015年12月6日に開業した東西線は混雑率が70%であることからも増発は見送られた。東西線の東側エリアは震災による津波の影響で被災しており(その中でも被災沿線である若林区が人口を震災前後の5年間で微増しているのはすごいことなのだが)、想定より需要が伸び悩んでいることが一因だと思われる。
2. 結び
今回2017年12月3日仙台市地下鉄南北線ダイヤ改正では、仙台市泉区や富谷市の人口増加により平日朝ラッシュ時に増強が行われた。仙台市は地下鉄以外でも東北新幹線の臨時列車大幅増発などで輸送力を必要としている。
今後仙台周辺の交通網がダイヤ的にどのように改善されていくのか見守ってゆきたい。
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