北越急行は2022年12月16日、プレスリリースにて2023年3月18日にほくほく線でダイヤ改正を行うと公表した( 2023年3月18日ほくほく線ダイヤ改正 )。今回はこれについて見ていく。
1. 超快速スノーラビットと快速廃止へ
今回の2023年3月18日北越急行ダイヤ改正では、超快速スノーラビットと快速を廃止する。
ほくほく線では朝の上越新幹線連絡を中心にほくほく線内で通過駅のある快速を運転しているほか、2015年3月14日ダイヤ改正で北陸新幹線金沢延伸に伴い特急「はくたか」が廃止となったがその代替として超快速スノーラビットを運転することとした。
2021年現在、超快速スノーラビットは越後湯沢9時14分発新井行き1本、のほか越後湯沢発直江津行きと直江津発越後湯沢行きを運転していたが、前回の2012年3月12日ダイヤ改正で1往復を廃止していた。
また2022年現在快速は越後湯沢発直江津行きが1本直江津発越後湯沢行きが2本の合計3本を運転している。
が、今回のダイヤ改正で超快速スノーラビットと快速の両方を廃止し、ほくほく線は各駅に停車する普通列車のみの運転となる。
2. 営業運転速度引き下げへ
今回の2023年3月北越急行ダイヤ改正では、ほくほく線で営業運転速度を引き下げる。
今回のダイヤ改正で快速運転を取りやめるほくほく線は営業運転速度110km/hから95km/hでの運転に引き下げる。これにより保守工事を減らすことを見込んでいるようだ。
北越急行では2015年3月13日まで北陸連絡特急「はくたか」が最高速度160km/hで運転していたが、95km/hでの運転と6割程度の速度しか出さなくなってしまう。もっとも北陸新幹線の開業により高速性が必要なくなったのは間違いないのだが、6割程度しか速度を出さないとなればもう面影もない。
もっとも普通列車用HK100形の最高速度を110km/hと新潟県内の普通列車と比べ高速としていたのは、160km/h運転を行う特急「はくたか」の運行に支障が出ないようにしていたためである。そう考えると、もう特急「はくたか」の運転がない今、普通列車を110km/hで運転する必要がなくなったと言えるだろう。
これにより六日町〜十日町間で2分程度、十日町〜犀潟間で7分程度所要時間が伸びているほか、全線単線ゆえ列車交換待ち駅や時間も変わっていることから初電・終電を含め大きく時刻変更を行っている。
これにより東京に8時40分に到着する上越新幹線「たにがわ402号」東京行きに連絡する列車が直江津5時52分発快速越後湯沢行きから直江津5時32分発普通越後湯沢行きに20分も繰り上がることとなったほか、越後湯沢22時30分発普通直江津行き最終は越後湯沢22時22分発に8分繰り上がることとなった。もっとも越後湯沢で連絡する上越新幹線は東京20時52分発「とき349号」のまま変わりないし、越後湯沢での乗り換え時間が数分程度短縮し15分から10分程度になると思えば改善だろう。
なお上越新幹線と連絡する越後湯沢発着でも時刻を一部変更し、越後湯沢始発の「たにがわ」へ連絡する数を増やす。
なお北越急行ダイヤ改正プレスリリース記載の上越新幹線連絡時刻はダイヤ改正前のもので、上越新幹線は2023年3月18日ダイヤ改正で最高速度を240km/hから275km/hに引き上げるため所要時間を短縮し時刻変更を行う。が、基本的に東京行きは越後湯沢発時刻を繰り下げ、越後湯沢・新潟行きは越後湯沢着時刻を繰り上げるため乗り換え時間はこれまでより余裕が出る見込みだ。
また昼間に全日で1往復を減便するほか、土休日朝は六日町6時08分発普通直江津行きと直江津7時31分発普通六日町行きの1往復減便することとなった。これにより、ほくほく線は1日19往復から平日18往復、土休日17往復に減便することとなった。
さらに金曜・土曜・休日に行っている越後湯沢〜六日町間2往復および犀潟〜直江津間の1往復の延長運転を土休日のみに縮小し、金曜日の延長運転を取りやめる。
3. 結び
今回の2023年3月18日北越急行ほくほく線ダイヤ改正では、超快速スノーラビットと快速を廃止することとなったほか、営業運転速度を110km/hから95km/hに引き下げることとなった。
今後普通列車のみの運転となる北越急行でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。
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