キハ183系置き換えで特急オホーツクスピードアップ! JR北海道ダイヤ改正(2023年3月18日)

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Jキハ183系置き換えで特急オホーツクスピードアップ! JR北海道ダイヤ改正(2023年3月18日)

JR北海道は2022年12月16日、プレスリリースにて2023年3月18日にダイヤ改正を行うと公表した( 2023年3月ダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

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1. 特急オホーツクにキハ283系を投入も減車へ!

今回の2023年3月18日JR北海道ダイヤ改正では、石北本線特急「オホーツク」「大雪」にキハ283系を投入する。

キハ283系は車体傾斜装置を搭載した車両で、高速走行がメリットとなる石勝線特急「おおぞら」や室蘭本線特急「北斗」などに使用してきたが、車両置き換えにためにキハ261系に置き換わり、その玉突き置き換えで特急「オホーツク」「大雪」用キハ183系を置き換えることとなった。

これによりキハ183系特急列車が日本から消滅する

このキハ183系からキハ283系への置き換えにより石北本線特急「オホーツク」「大雪」は4両から3両に減車しグリーン車の連結を取りやめる。

またこの車両置き換えにより性能が上がることから石北本線特急「オホーツク」「大雪」ではスピードアップを図る。旭川~網走間では4往復全てが所要時間を短縮し平均4分、最大7分の所要時間短縮となったほか、札幌~網走間でも4往復中3往復が所要時間を短縮し平均2分、崔ぢ5分の所要時間短縮を図る。

これにより旭川~網走間は最速3時間42分から3時間39分に、札幌~網走間は最速5時間19分から5時間14分にそれぞれ短縮することとなった。

特急「オホーツク」は札幌~北見間は最速4時間28分で運行するようにはなったが運賃と指定席特急料金を合わせて9,660円かかる。北海道中央バスおよび北海道北見バスの高速バスドリーミントオホーツク号が札幌~北見間を4時間55分で7往復直通で5,980円で運行していること、航空機も新千歳空港~女満別空港間で1日6往復、丘珠空港~女満別空港間で1日2往復の運航があることを考えると勝ち目はないだろう。




2. 早朝の札幌発の順序変更と時刻繰り上げで特急型気動車両削減か!

今回の2023年3月18日JR北海道ダイヤ改正では、札幌発6時~9時の特急列車の時刻を繰り上げる。

今回のダイヤ改正で札幌7時49分発函館本線特急「ライラック3号」旭川行きは札幌7時12分発に33分繰り上げるほか、札幌8時30分発函館本線特急「ライラック5号」旭川行きは札幌8時00分発に30分繰り上げる。

これにより札幌→旭川間は4両の特急「オホーツク1号」網走行きと4両の特急「宗谷」稚内行きの続行としていたが、この間に6両編成の電車特急「ライラック」旭川行きを入れることで混雑分散を図る。これにより特急「オホーツク」「宗谷」の増結を少なくして特急型気動車の保有両数を少なくしたいのだろう。

このほか札幌6時35分発特急「ライラック1号」旭川行きは札幌6時29分発に、札幌6時56分発特急「オホーツク1号」網走行きは札幌6時50分発に6分繰り上げる。ただし旭川到着は4分しか繰り上がっていないので、所要時間が2分伸びている。

またこれらの列車を待避する関係で函館本線札幌6時00分発普通旭川行きキハ40系2両編成が札幌5時54分発に6分繰り上げる。そもそもこの列車、苗穂運転所所属のキハ40系を使っているが、苗穂運転所はこの2両運転1運用を運転するためだけにキハ40系を5両保有している。おいおい、新型車両H100形を使おうとは思わないのかい、いや新型車両737系電車2両編成が函館本線にも入ればこのキハ40系2両編成運用も置き換えられるのか。

そうなると2024年3月以降のダイヤ改正で札幌5時54分発普通旭川行きが電車に置き換わることにより、所要時間短縮を図って札幌発時刻を繰り下げるのではないだろうか。だったら特急列車2本の時刻繰り上げもその時で良かったのではないかとは思うが。




3. 「ホームライナー」全車指定化へ!

今回の2023年3月18日JR北海道ダイヤ改正では、函館本線で朝に運転する手稲発札幌行き「ホームライナー」全3本を自由席から指定席に変更する。

これに伴いグリーン車も開放し、函館本線「ホームライナー」は普通車指定席とグリーン車指定席の2種類の座席グレードを用意する。

これによりライナー料金100円から普通列車普通車指定席530円、普通列車グリーン車指定席780円に大幅に引きげる。救済措置としてえきねっとチケットレス座席指定券の場合、普通車指定席はたったの210円、グリーン車指定席でも320円で済む。東京近郊の着席保証列車と比べても格段に安い。

JR北海道では2022年4月1日より千歳線快速エアポートの指定席uシートを530円から840円に値上げした(券売機・えきねっとチケットレス同額)。これと比べれば今回のホームライナーは安価だし、えきねっとチケットレスでの割引もあるので大きく利便性を損なうとは言い切れないだろう。




4. 快速エアポート土休日に3往復復便へ!

今回の2023年3月18日JR北海道ダイヤ改正では、千歳線快速エアポートを復便する。

千歳線快速エアポートは2020年3月14日JR北海道ダイヤ改正にて15分間隔毎時4本から11~14分間隔毎時5本に増発した。が、2020年からの大幅な利用減少により翌年2021年3月13日JR北海道ダイヤ改正で土休日に3往復を減便することとなった。

今回のダイヤ改正で千歳線快速エアポートの土休日3往復の運転再開するとしているが、これは2年前に減便した土休日3往復の復便である。




5. 富良野線で新型車両H100形投入で石北本線・宗谷本線の車両更新か!

今回の2023年3月18日JR北海道ダイヤ改正では、富良野線を全列車新型車両H100形での運行に置き換える。

富良野線用にはキハ150形1両編成10本があり毎日9運用で19往復運転しているが、これらすべてをH100形に置き換える。

これによりキハ150系が廃車になるはずはなく、富良野線から石北本線などに運用替えを行い石北本線のキハ40系を10両廃車にする見込みだ。

また2023年4月1日に留萌本線石狩沼田〜留萌間廃止によりキハ54形1運用が浮く。これらにより宗谷本線のキハ40系が全て置き換わってもおかしくない

このほか今回のダイヤ改正で日高本線浜田浦駅が廃止となるほか、釧網本線細岡駅は4月25日~11月30日のみ営業の季節営業駅となる。


6. 結び

今回の2023年3月18日JR北海道ダイヤ改正では、石北本線特急「オホーツク」「大雪」をキハ183系からキハ283系に置き換えることでスピードアップを図ったほか、富良野線に新型車両H100形を投入することでキハ40系列の置き換えをさらに行うこととなった。

2023年5月より737系2両編成電車を導入するJR北海道で今後どのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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