富山地方鉄道は2023年3月27日、プレスリリースにて4月15日にダイヤ改正を行うと公表した( 鉄道線のダイヤ改正について【令和5年4月15日(土)改正】 )。今回はこれについて見ていく。
1. 富山地方鉄道の特急復活へ!
今回の2023年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、2022年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正以来約1年ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では富山地方鉄道の特急を復活する。
今回運転を再開する特急は夏ダイヤの4月15日~11月30日に1往復のみ運転する。運転するのは平日は電鉄富山8時53分発特急「立山1号」立山行き、立山15時33分発特急「立山2号」電鉄富山行きの1往復となっている。
また土休日は電鉄富山8時57分発特急「立山1号」立山行き、立山15時50分発特急「立山2号」電鉄富山行きの1往復となっている。また宇奈月温泉9時02分発の特急を運転し、4月15日~11月30日までの夏ダイヤは特急「アルペン2号」立山行き、12月1日~4月14日の冬ダイヤは特急「うなづき2号」電鉄富山行きとして運転する。
このほか電鉄黒部~宇奈月温泉間の特急「くろべ」は平日はを1往復、土休日は3往復を通年で運転する。
もっとも今回の特急復活は最盛期と比べれば少ないが、2022年2月19日より営業運転を開始した20020形(NRAニューレッドアロー型車両)が特急廃止によりすぐさま料金不要列車運用にしかつけなかったこところを再び特急運用に戻したのは大きいだろう。
また2024年3月以降の北陸新幹線敦賀延伸により大阪・名古屋方面から富山への所要時間が短縮しアクセスが改善することから、富山地方鉄道でさらに増発して2020年時点の特急「立山」2往復、「アルペン」1往復、「うなづき」2往復体制に戻ってもおかしくはなさそうだ。
2. 急行停車駅拡大へ!
今回の2023年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、急行停車駅拡大により利便性を向上する。
今回のダイヤ改正より急行が西滑川と新宮川に増停車するようになる。なお中滑川での列車交換待ちが解消するため所要時間が1分短縮、電鉄富山8時17分着から8時16分着に1分繰り上がる。
これに伴う減便もないので、純粋な乗車チャンス増加と言えそうだ。
このほか昼間は本線電鉄富山~寺田間で20分間隔のパターンダイヤを導入する。これまでもおおむね18分~22分間隔での運転だったが、今回のダイヤ改正でさらに間隔を調整し等間隔とする。
3. 北陸新幹線の最終接続に合わせ終電繰り下げへ!
今回の2023年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、終電を繰り下げる。
北陸新幹線東京21時04分発「かがやき519号」金沢行き最終が、2023年3月18日北陸新幹線ダイヤ改正により最高速度を引き上げ所要時間を短縮、富山23時14分発から23時12分発に繰り上がった。これに合わせ富山地方鉄道では電鉄富山23時30分発上市行き最終を増発し、従来の週dねにょり25分繰り下げることにより接続を図ることとなった。
このほかの路線でも終電繰り下げを行っている。本線ではこのほかに電鉄富山21時00分発宇奈月温泉行き最終を電鉄富山21時05分発に5分繰り下げる。
また立山線では電鉄富山22時24分発岩峅寺行き最終を電鉄富山22時30分発に6分繰り下げるほか、電鉄富山20時45分発立山行き最終を20時47分発に2分繰り下げる。また立山20時53分発最終電鉄富山行きを20時56分発に3分繰り下げるほか、岩峅寺22時10分発電鉄富山行き最終を22時13分発に3分繰り下げる。
さらに不二越・上滝線では、電鉄富山22時46分発岩峅寺行き最終を電鉄富山22時50分発に4分繰り下げるほか、岩峅寺22時12分発電鉄富山行き最終を岩峅寺22時15分発に3分繰り下げる。
一方宇奈月温泉21時07分発電鉄富山行き最終は宇奈月温泉21時00分発に7分繰り上げることとなった。
4. 結び
今回の2023年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、特急を復活したほか終電を繰り下げるなど利便性向上を図った。
観光需要が戻り北陸新幹線弦が延伸で大阪・名古屋方面からの利用増加が見込まれる中、今後富山地方鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。
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