西武新宿線方面にもライナー導入へ 西武鉄道ダイヤ改正予測(2018年3月予定)

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西武鉄道は11月20日、プレスリリースにて2018年春より西武新宿線と西武拝島線に座席指定制列車「拝島ライナー」を導入すると公表した( 2018年春 西武新宿→拝島間に有料座席指定列車「拝島ライナー」を導入します! )。今回はこれについて見ていく。

1. 拝島線初の定期料金必要列車

今回2018年3月ダイヤ改正では、西武新宿線にも座席指定ライナーを運転する。

昨年2017年3月25日ダイヤ改正では西武池袋線に「S-TRAIN」を導入したが、西武池袋線には既に西武池袋発着の特急「ちちぶ」「むさし」が運転されており、東京メトロと直通したり土休日には東急電鉄やみなとみらい線に直通することで西武特急では拾えないニーズに応えようとしている。この時西武鉄道はデュアルシート車の40000系を導入し、2020年まで増備する方針でいた。2018年3月ダイヤ改正では、その40000系を西武新宿線・拝島線にも導入し、新しい座席指定制列車「拝島ライナー」を西武新宿→拝島間で運転することとなった。




2. 拝島ライナーはどうなる

今回2018年3月ダイヤ改正で新たに運行する「拝島ライナー」は、西武新宿→拝島間を運転する。既に新宿から拝島へはJR東日本の「青梅ライナー」が朝1本、夜3本が運転されており、京王線の座席指定制列車と共に中央線ホームライナーを両攻めするという、おそらく偶然とはいえJR東日本にとっては打撃が大きくなりそうだ。今回は西武鉄道による「拝島ライナー」の停車駅とダイヤ改正予測を行う。

2.1. 停車駅はどうなる

西武新宿線には既に本川越へ向かう特急「小江戸」があるが、停車駅は西武新宿、高田馬場を出ると次は東村山だ。つまり拝島線の分岐する小平までに停車駅は一切なく、東村山乗り換えで国分寺線経由で小川を利用しない限り「拝島ライナー」と需要の奪い合いは起こらない。西武新宿線としても拝島線需要が所沢より少ないのは知っているはずだから、特急「小江戸」の停まらない西武新宿線の駅にも停車するのではないだろうか。

そこでこれより「拝島ライナー」の停車駅を予測していく。JR東日本中央線・青梅線の「青梅ライナー」は、新宿を出ると立川、拝島とわずか2駅であるが、西武鉄道でそれをやるとほとんど乗ってくれない。ともなると既存の種別やこれまで運転されてきた種別から予測するのが無難なのだが、2017年3月25日ダイヤ改正より運行開始した「S-TRAIN」は平日は急行の停まらない保谷に停車するなど、ITX-青春並みのこれまでのしきたりよりも需要の多い駅からの取り込みを行なっている。そこで西武新宿線の急行通過駅で乗降人員の多い駅を探してみると、池袋線保谷に匹敵する需要のある駅はなく、せいぜい都営大江戸線と乗り換えられる中井くらいしかなかった。もっというと、高田馬場を出ると急行停車駅を合わせても田無まで利用者のとてつもなく多い駅はなく、上石神井を除いて各駅停車しか停まらない池袋線江古田に及ばないレベルであるから、仕方ないだろう。

そこでまず間違いなさそうなのは、田無停車。次に所沢方面と分岐する小平。その次にかつての拝島快速の通過駅だったものの利用の多い花小金井。この3駅は停まりやすそうだが、急行停車駅の上石神井は高田馬場から近いかつ地下鉄直通というわけではないので、通過となりそうだ。

そして肝心なのが小平から先の西武拝島線内。かつて運転されていた拝島快速は小平の先玉川上水まで停まらず、玉川上水から拝島まで各駅に停車していた。これに習えば小川や東大和市は通過することとなる。そして玉川上水より先は、各社報道によれば拝島まで通過運転と拝島まで各駅に停車の2つの設定があるらしい。察するに、西武新宿18時台発は拝島まで通過運転となるのであろうが、需要の少なくなる西武新宿22時台発とかになると玉川上水から拝島まで各駅に停車するようになるのではないだろうか。

「拝島ライナー」停車駅予測
新宿、高田馬場、田無、(花小金井、)小平、玉川上水、(武蔵砂川、西武立川、)拝島
※花小金井は停車になるか不明、武蔵砂川と西武立川は一部列車が停車

2.2. 運転時刻はどうなる

現在平日夕ラッシュ時には西武新宿→拝島間で急行が所要時間52分で運転されている。上述のように急行より停車駅が絞られることにより所要時間が短縮される可能性はあるが、45分程度がせいぜいであろう。もし西武池袋線S-TRAIN同様平日の運用を1運用で賄うとすれば、上りがプレスリリースの通り回送であったとしても毎時1本の運転は不可能で、2時間に1本程度の運転となりそうだ。ともなれば、西武新宿発18時台、20時台、22時台の3本の運転になるのではないだろうか。

3. S-TRAINは据え置きか

前回2017年3月25日ダイヤ改正にて運転開始した西武池袋線「S-TRAIN」であるが、「S-TRAIN」用車両である40000系の増備は行われたが、その増備分は先述の西武新宿線「拝島ライナー」に使われてしまった。南海電鉄・泉北高速鉄道「泉北ライナー」は運行開始2年弱で増発を行なったが、今回の西武鉄道ダイヤ改正では見送られることとなりそうだ。


4. 結び

今回の2018年3月西武鉄道ダイヤ改正では、西武新宿線系統に新しい座席指定制列車「拝島ライナー」を運行することとなった。今後どのように発展するのか見守ってゆきたい。

コメント

  1. 名無しの新宿線沿線民 より:

    以前運行された種別を元に検証するのであれば臨時で走ったことのある拝島行きのレッドアローについても触れて頂き停車駅の予想をしてもらいたかったです
    また拝島快速では通過となっていた萩山の線形の悪さや東大和市の利用者数もよく指摘されるポイントです
    そして今年度増備される40000系は4本で既に製造された2本は池袋線での運用に就いています
    S-TRAINの増発を行うための編成数には一応余裕はあります

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