14年ぶり!500系のぞみの復活宣言! 山陽新幹線臨時列車運転(2024年1月19日)

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14年ぶり!500系のぞみの復活宣言! 山陽新幹線臨時列車運転(2024年1月19日)

JR西日本は2024年1月19日、運行状況にて1月19日に山陽新幹線で臨時列車を運転すると公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 「500系のぞみ」復活へ!!

今回の2024年1月19日山陽新幹線臨時列車運転では、東海道新幹線内停電のため東京発の列車が約1時間遅延したことに伴い、臨時列車を運転して救済することとした。

本来東京20時54分発「のぞみ95号」姫路行きは新大阪23時23分発であったが、1時間遅延しており24時を過ぎることとなった。このため姫路での最終列車への接続ができないことから、JR西日本管内の利用だけでも定刻で運転しようと新大阪23時23分発「のぞみ967号」姫路行きを運転することとした。

まあJR西日本では東海道新幹線で不測の事態があった時用に山陽新幹線内完結「のぞみ」を運転することがある。その場合は1に700系8両編成(「ひかりレールスター」型車両)による通称のぞみレールスター、2にN700系8両編成(「さくら」型車両)による運転となる。

JR西日本でもあらかじめ不測の事態用臨時列車設定枠を山陽新幹線内で決めており、翌日の姫路7時10分発「こだま837号」博多行きの新大阪→姫路間の送り込み回送列車を新大阪23時23分発「のぞみ967号」姫路行きとして設定することは可能にしていた。

が、700系8両編成が点検で1本不足していたがために1月20日の姫路7時10分発「こだま837号」博多行きは所定の700系8両編成から500系8両編成に運用が変わっていた。このため1月19日に運転した新大阪23時23分発「のぞみ967号」姫路行きも500系新幹線で運転することとなったのである

500系新幹線はJR西日本が1997年に「のぞみ」用車両として日本初の300km/h運転を可能にした新幹線で、東京~博多間を5時間以内で運転した車両だった。もっともJR西日本では500系新幹線の製造ライセンスをJR東海にも売り「500系のぞみ」を毎時1本運転する計画だったらしいが、座席位置の不一致を理由にJR東海が500系新幹線を導入せずJR西日本が「ひかり」置き換えようとして導入した700系新幹線を「のぞみ」として使用する方針とし、500系新幹線は耐用年数の13年経過した2010年に16両運転を取りやめ東海道新幹線から追い出され以降山陽新幹線内新大阪~博多間を「こだま」としてのみ営業運転していた。

そんな今では「ひかり」にすらなれない500系新幹線が「のぞみ」として帰ってきたのである。

かくして2010年3月12日以来約14年ぶりに「500系のぞみ」が復活したのである




2. 「500系のぞみ」指定席券発売へ!

しかも今回2024年1月19日に運転した「500系のぞみ」である新大阪23時23分発「のぞみ967号」姫路行きでは、1号車~5号車を普通車自由席、6号車~8号車を普通車指定席として運転した。

もしJR東海が東海道新幹線で臨時列車を急遽設定することとした場合、全車自由席で運転することが多い。が、今回の山陽新幹線「500系のぞみ」は普通車の一部を指定席として運転したのである。

しかも「のぞみ」として運転したので500系新幹線でこだまより割高なのぞみ特急料金を徴収したのである。このため普通車指定席利用時は本来「こだま」として運転する際の新幹線特急料金より320円高いのぞみ特急料金を徴収したのである。

「こだま」として運転する際には4号車~6号車を普通車指定席として運営しており、2人掛け&2人掛けの旧グリーン車車両を用いている。

が、今回の「500系のぞみ」は6号車~8号車を普通車指定席としたため、3人掛け&2人掛けによる指定席販売を7号車と8号車で行っている。もし700系やN700系8両編成であれば7号車と8号車も2人掛け&2人掛けのため指定席の号車が「こだま」とずれても2人掛け&2人掛けでの営業ができたが、所定の運用ではない500系が「のぞみ」として復活することを想定していなかったのか3人掛け&2人掛けによる指定席販売を行うこととなった。

一方4号車と5号車は2人掛け&2人掛けの旧グリーン車車両による普通車自由席を設定した。このため今回の「500系のぞみ」では普通車指定席より普通車自由席の方が1人当たりの座席占有面積が広くなる逆転現象が生じた




3. 「500系のぞみ」は今後も運転できるのか

では今回運転した「500系のぞみ」は今後も運転できるのだろうか。

今回「500系のぞみ」を運転した新大阪23時23分発「のぞみ967号」姫路行きは本来東京20時54分発「のぞみ95号」姫路行きとして運転している列車のうち新大阪→姫路間で同時刻で運転したものである。

が、この東京20時54分発「のぞみ95号」姫路行きは次回2024年3月16日東海道山陽新幹線ダイヤ改正より西明石に増停車することとなり山陽新幹線内新大阪→姫路間で全駅停車化する

これに伴いもし今回のように姫路送り込み列車を新大阪→姫路間で急遽営業運転化したとしても、全駅停車の「こだま」にしかならない。つまり今回と同じ時間帯での「500系のぞみ」はもう運転することはないだろう。


4. 結び

今回の2024年1月19日山陽新幹線臨時列車運転では、東海道新幹線の停電により救済として急遽「500系のぞみ」を運転することとした。

今後山陽新幹線でどのような臨時列車を設定するのか、見守ってゆきたい。

2024年1月23日東北上越北陸新幹線停電に伴う臨時列車運転はこちら!

2024年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:【山陽新幹線】 停電 臨時列車運転 – JR西日本

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