近江鉄道は2024年3月1日、プレスリリースにて3月16日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 東海道新幹線に合わせ最終列車繰り下げへ!
今回の2024年3月16日近江鉄道ダイヤ改正では、東海道新幹線の最終列車に合うよう終電を繰り下げる。
米原22時36分発多賀神社前行き最終を米原→彦根間で8分繰り下げ、米原22時44分発とする。これにより東京20時12分発東海道新幹線「ひかり663号」新大阪行きの米原到着22時33分着からの接続時間が3分から11分に拡大し、乗り換え可能となる。この東海道新幹線「ひかり663号」から接続する列車として米原22時42分発琵琶湖線普通京都行きがあるので彦根へ行くには問題ないし、彦根でこの近江鉄道の多賀神社前行き最終に乗り換えできたため今回の接続改善で到達可能範囲が大きく広がったわけではない。ただ、米原で近江鉄道と連絡することで乗り換え回数を減らせるほか、近江鉄道の増収を見込んでいるのだろう。
またそのあとに米原23時11分発彦根行き最終を増発し、米原→彦根間の最終を35分繰り下げる。この列車は東海道新幹線「こだま755号」新大阪行き最終(米原23時01分着)から接続するが、米原からの琵琶湖線最終は米原23時00分発普通京都行きで接続できないのである。しかも北陸本線は米原23時08分発普通敦賀行き最終を設定しているので、なんと他県の敦賀へは最終接続できるのに人口が多くて隣駅の彦根へは鉄道で到達できなかったのである。
そこで今回のダイヤ改正で近江鉄道側で終電を増発、東海道新幹線「こだま755号」新大阪行き最終から連絡できる米原23時11分発彦根行き最終を設定することとした。これによりこれまで米原からタクシーで彦根市内まで行かなければならないところ、鉄道で到達できるようになった。近江鉄道の米原~彦根間の運賃は310円もかかるが、タクシーと比べたら破格の安値であるから利便性は向上したと言っていいだろう。
このほかの列車でも数分程度の時刻変更を行っている。
2. 結び
今回の2024年3月16日近江鉄道ダイヤ改正では、深夜の東海道新幹線米原駅での接続を改善し、東海道新幹線最終列車から彦根へ到達できるようにした。
2024年4月1日に上下分離した近江鉄道で今後どのようなダイヤ改正を実施していくのか、見守ってゆきたい。
関連情報:近江鉄道線ダイヤ改正について – 近江鉄道
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