東武鉄道は2024年4月18日、プレスリリースにて4月~5月の臨時列車を公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 春日部始発の特急スペーシア運転へ!
今回の2024年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、日光線・伊勢崎線それぞれに臨時特急列車を運転する。
まずは日光線特急。例年通りスペーシア100系による特急「きぬ」「けごん」の臨時列車を増発する。
ただ今回の臨時列車運転ではこのほかに春日部始発の特急「スペーシア」を運転することとしたのだ。
今回設定するのは春日部6時40分発特急「きぬ199号」鬼怒川温泉行きとなっている。運用上は北春日部からの出庫なので浅草まで回送するより回送距離を短く設定することができる。
日光線特急の一番列車は浅草6時30分発特急「リバティ会津1号」会津田島行きであるが、一番列車かつ長距離を運行するため野岩鉄道・会津鉄道区間までの指定席を取りにくい状況となっていた。そこで多客時に直前に春日部6時40分発特急「きぬ199号」鬼怒川温泉行きを設定することで混雑を分散しようとしたものである。
2024年4月~5月に運転する東武日光線特急「スペーシア」臨時列車時刻表は以下の通り。
2. 日光線臨時急行も運転へ!
今回の2024年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、日光線臨時急行列車の運転を4年ぶりに復活する。
これは例年4月~5月のゴールデンウィーク期間中は日光線は特急列車だけでは足りないことから、特急料金不要の急行列車を増発しているものである。
ただ2020年から2024年の間に日光線普通列車では車両更新を行い、6050系から20400型に変更した。
2024年4月~5月に運転する東武日光線臨時列車時刻表は以下の通り。
3. 特急「りょうもう」も太田発着で増発へ!
今回の2024年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、伊勢崎線特急「りょうもう」でも増発する。
2018年4月1日のJR両毛線あしかがフラワーパーク駅開業以降、あしかがフラワーパークが東武鉄道足利市駅まで運行していた送迎バスを廃止、あしかがフラワーパークへの鉄道アクセス拠点を東武鉄道足利市駅からJR両毛線あしかがフラワーパーク駅に移動した。JR東日本では4月~5月に運転するあしかがフラワーパーク向け臨時列車をあしかがフラワーパーク駅に停車することで東京方面からの直通列車を設定することで囲い込みを行った。
一方足利市駅からの送迎バスを失った東武伊勢崎線特急「りょうもう」では、浅草~太田間で運転していた特急「りょうもう」のうち1往復をJR両毛線と乗り換えられるよう浅草~佐野間の運転とした。ただ、そもそも東武鉄道足利市駅利用の強みは定期特急列車が毎時1本確保していること、多客期に毎時2本に増えることから定期列車の空s気も活用できるというめりとがあった。ただ特急「りょうもう」の臨時列車を1日1往復地下定期運航がない佐野発着とすると定期列車を合わせた本数の多さをウリにすることができないのである。
そこで今回の東武鉄道臨時列車運転では佐野発着の特急「りょうもう」の臨時増発を取りやめ、浅草~太田間の臨時増発のみに戻すこととした。
2024年4月~5月に運転する東武伊勢崎線特急「りょうもう」臨時列車時刻表は以下の通り。
4. 結び
今回の2024年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、日光線や伊勢崎線に臨時特急列車を設定することとなり、混雑分散のために春日部始発の特急スペーシアを設定することとした。
今後車両更新を進める東武鉄道でどのような臨時列車を運転するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2024年4月・5月臨時特急列車時刻表 – 東武鉄道
関連情報:2024年GW日光線 臨時列車運転時刻表 – 東武鉄道
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