JR東海は2024年7月3日、プレスリリースにて8月17日の熊野大花火大会における紀勢本線臨時列車を公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 臨時特急「熊野大花火」停車駅削減へ!
今回の2024年8月17日JR東海臨時列車運転では、熊野大花火大会に伴い臨時列車を増発する。
今回もおおむね例年通り全車指定席臨時特急「熊野大花火」を名古屋~熊野市間で運転する。名古屋発熊野市行きを3本、熊野市発名古屋行きを夜行含む4本運転することとなった。
時刻は以下の通り。
本年の全車指定席臨時特急「熊野大花火」の変更点は、紀伊長島と尾鷲を通過することとしたことである。つまり臨時特急「熊野大花火」は三瀬谷~熊野市間の89.7kmをノンストップで運転することになる。
これは紀伊長島や尾鷲などの短距離で全車指定席の特急列車の座席予約をされてしまうと名古屋や四日市・津などからの長距離利用客が使えなくなってしまう。そこで紀伊長島や尾鷲からは臨時快速列車に乗せることで短距離利用者を分離し特急料金収入単価を上げようとしているのだろう。
2. 臨時快速列車に特急型車両HC85系運用へ!
今回の2024年8月17日JR東海臨時列車運転では、特急型車両HC85系で運転する臨時快速列車を運転する。
臨時快速列車を運転するのは津~熊野市間および熊野市~新宮間で、いずれも特急型車両HC85系で運転する。
全車自由席のため乗車券だけで利用できる。
停車駅は特急「南紀」と同一で、主要駅にしか停車しない。
このほか今回の臨時列車運転で行われる珍しい列車としては、熊野市22時18分発普通紀伊長島行きを延長運転するにあたり普通多気経由伊勢市域で運転することだろう。この普通伊勢市行きは多気でスイッチバックし参宮線に乗り入れる。定期列車では見られない設定だ。
3. 夜行特急と夜行快速運転へ!
今回の2024年8月17日JR東海臨時列車運転では、夜行列車を運転する。
今回運転する夜行列車は熊野市23時45分発特急「熊野大花火8号」名古屋行き(名古屋3時16分到着)および熊野市24時09分発快速名古屋行き(名古屋3時56分着)となっている。走行距離はともに208.5kmとなっている。
特急「熊野大花火」は全車指定席だが、臨時快速は夜行列車であろうと全車自由席、乗車券のみで利用できる。気軽に乗れる夜行列車と言えるだろう
なお前年運転した熊野市24時49分発発亀山行き夜行普通列車は多気行きに短縮することとなった。
4. 結び
今回の2024年8月17日JR東海臨時列車運転では、熊野大花火大会に伴い臨時列車を増発し特急型車両による臨時快速列車や夜行列車も運転することとなった。
今後JR東海でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:熊野大花火大会開催に伴い臨時列車を運転します – JR東海
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