エアポート成田廃止と東京発着増強へ! JR東日本千葉支社ダイヤ改正(2018年3月17日)

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JR東日本千葉支社は12月15日、プレスリリースにて2018年3月17日にダイヤ改正を行うと公表した( 2018年3月ダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

12月15日公表!2018年3月17日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. 京葉線で増発

今回の2018年3月17日JR東日本千葉支社ダイヤ改正では、京葉線・武蔵野線で平日朝ラッシュ時に1本増発される。

増発されるのは武蔵野線吉川美南発各駅停車東京行き8両編成電車で、新浦安から東京行きの運転本数が平日朝ラッシュ時最大毎時18本から毎時19本に増える。京葉線の混雑率は173%であり、平日朝ラッシュ時は10両編成の京葉線通勤快速及び各駅停車が16本のまま据え置かれ、8両編成の武蔵野線各駅停車が7本から8本に増発されることから、混雑率は167%にまで改善される見込みである。

しかし武蔵野線東浦和→南浦和の混雑率は174%であり、混雑率が僅差ながら低い京葉線では増発がなされるのに、何故武蔵野線では増発がなされないのか。現在武蔵野線では車体幅2,800mmの205系から車体幅2,980mmの拡張車体のE231系への置き換えを進めている。これにより車両定員が先頭車では136人から147人に、中間車では144人から162人に増加する。これにより8両編成定員は1,136人から1,266人へ11.4%増加し、運転本数を増やすことなく車両を置き換えることにより数年以内に混雑率が低下するのは間違いない。近年でも武蔵野線の利用者は増加傾向ではあるが、もし増えないと仮定すると混雑率は単純計算で現状の174%から156%に低下する。もし沿線人口が増えても160%台前半で落ち着く見込みで、増発は当分の間なされないのではないだろうか。

今回の増発により、武蔵野線の朝の西船橋方面は東京行き8本、南船橋6本、西船橋1本の合計15本に増加することとなった。ただ、平日蘇我8時31分発各駅停車新習志野行きがなくなることとなった。




2. 内房線・外房線で減便へ

今回の2018年3月17日JR東日本千葉支社ダイヤ改正では、内房線と外房線で見直しがなされる。

内房線では館山〜安房鴨川間で昼間に1往復減便されることとなった。また外房線では茂原から勝浦間と上総一ノ宮〜大原間においてそれぞれ1往復削減される。特に千葉18時34分発勝浦行きが大原行きに短縮されるが、茂原で総武快速上総一ノ宮行きの待避を受けることから、東京方面からの影響も大きい。大原で接続するいすみ鉄道が2018年2月10日ダイヤ改正で1往復増発されるにもかかわらず、上総一ノ宮〜大原間では2往復削減となることから、特に夜間では利便性が落ちるようだ。

そのほか、総武本線・成田線では快速エアポート成田の呼称を取りやめ、普通の総武快速となることとなった。どうやら特急「成田エクスプレス」との違いが訪日外国人を中心にわかりにくかったらしい。

また特急列車で見ていくと、主に土休日に運転される内房線特急「新宿さざなみ」は佐貫町を通過とし、同じく土休日に主に運転される外房線特急「新宿わかしお」は鵜原と安房天津を通過することとなった。

また房総特急「さざなみ」「わかしお」「しおさい」も全列車普通車に指定席を連結するようになる。そもそも特急なのに普通車全席自由席であるのもおかしな話であるが、内房線特急「さざなみ」の場合全列車で普通車全席自由席に加えて平日のみ運転ということもあり、もはや座席確保が保証されないことからホームライナーよりタチが悪い列車となっていた。しかし今回の2018年3月17日ダイヤ改正と同時に全列車で1両以上普通車指定席が設置され、既存の普通車指定席連結列車も指定席が拡大することから、着席ニーズに応えるものとなっている。


3. 結び

今回の2018年3月17日JR東日本千葉支社ダイヤ改正では、京葉線を中心に増発が図られる一方、内房線や外房線において少しずつ減便が実施されている。特に内房線では2017年3月4日ダイヤ改正で昼間の減便が実施されていることや将来的に房総南線でワンマン化を考えられていることからもさらに運用調整のため減便される可能性が否めない。今後JR東日本千葉支社管内でどのようなダイヤが組まれるのか、見守って行きたい。

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