中央線KTXソウル清涼里から釜山釜田まで全通へ! 韓国鉄道KORAILダイヤ改正(2024年12月20日) 중앙선 KTX 서울 청량리에서 부산부전까지 전통으로!

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中央線KTXソウル清涼里から釜山釜田まで全通へ! 韓国鉄道KORAILダイヤ改正(2024年12月20日)

韓国鉄道KORAILは2024年12月12日、プレスリリースにて中央線新線付け替えに伴い12月20日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 中央線新線付け替え電化へ!

今回の2024年12月20日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、中部内陸線を延伸する。

韓国鉄道KORAILでは2024年11月~2025年1月にかけ新線開業が7件続く祭り状態であり、今回は11月2日の西海線および平沢線開業11月30日中部内陸線聞慶延伸、12月14日の大邱広域電鉄大慶線運転開始に続き4件目である。

今回2024年12月18日に新線につけ変わるのは中央線義城~永川間となっている。新線付け替えにより複線電化するため準高速列車KTX-EUMや在来線特急格電車ITX-マウムが運転可能となるほか、栄州で行っていた電気機関車からディーゼル機関車への付け替えもなくなる。

今回の中央線新線付け替えにより構造物としての新線複線電化は完了したことになる。

なお今回新線付け替えを行った区間を含む中央線安東~義城~永川間は引き続き最高速度150km/hのままとし、最高速度250km/hへの準高速線への引き上げは2026年以降に行うとしている。




2. 堤川~安東間最高速度引き上げで所要時間短縮と値上げへ!

今回の2024年12月20日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、すでに新鮮につけ変わっていた中央線堤川~安東間で最高速度を引き上げる。

これまで中央線堤川~安東間は最高150km/hだったが、今回のダイヤ改正より250km/hに引き上げる見込みだ。

清涼里~安東間を最速1時間58分から1時間45分に最大14分所要時間を短縮することとなった。

ただし、KTX改良乗り入れ線の150km/hから準高速線の250km/hに引き上がったため、準高速線運賃適用区間拡大により運賃も値上げとなる。ソウル~安東間は26,700ウォンから、29,300ウォンに、清涼里~安東間は25,100ウォンから27,700ウォンに約2,600ウォン(約280日本円)値上げする。




3. 準高速列車KTX-EUM釜田乗り入れで中央線KTX全通へ!

今回の2024年12月20日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、中央線準高速列車KTX-EUMの運転区間を拡大する。

中央線KTXはソウル・清涼里~安東間を毎日運転8往復と土日運転1往復を運転している。今回のダイヤ改正ではこのうち毎日運転の3往復が釜山市街地の釜田まで乗り入れることとなった。なお釜田発着準高速列車KTX-EUMはすべて清涼里発着で運行し、ソウル駅には乗り入れない。

これにより清涼里~釜田間で準高速列車KTX-EUMを3往復運転することとなった。この列車は清涼里~釜田間を最速3時間56分で結ぶ。京釜線KTXのソウル~釜山間2時間20分~2時間50分と比べると遅いが、主目的は沿線中間都市とソウル・釜山を結ぶこと、釜田駅は釜山市街地中心部に位置する駅で釜山駅より利便性が高いことを踏まえれば問題はないだろう。

今回延伸した区間のうち準高速列車KTX-EUMが停車するのは義城、永川、慶州、太和江、釜田に限られる。有名観光地である新海雲台には停車しない。

清涼里~釜田間の運賃は49,800ウォンとなっている。1時間程度所要時間が短い京釜線KTXが59,800ウォン、30分程度長くかかる京釜線在来線特急格電車ITX-セマウル・ITX-マウムが42,600ウォンであることを踏まえると妥当な価格と言えそうだ。

なおATSの関係で2024年12月20日時点では安東~釜田間は150km/hしか出せない。こちらは2026年ごろには250km/h対応となり高速化、所要時間短縮と停車駅拡大と値上げを図るようだ。




4. 清涼里~釜田間ムグンファ号をITX-マウムに格上げ高速化へ!

今回の2024年12月20日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、清涼里~釜田間で運転している機関車けん引の客車急行格列車ムグンファ号2往復が在来線特急格電車ITX-マウムに格上げする。

新線付け替えによる線形改良と機関車けん引の客車から電車特急に置き換わることで、清涼里~釜田間は最速6時間02分から5時間41分に短縮する。もっとも今回だけの所要時間短縮効果は20分程度しかないが、これまでの中央線新線で所要時間約8時間から5時間41分に短縮したとなれば大したものだろう。

中央線ITX-マウムは清涼里~釜田間は41,300ウォンと、急行格列車ムグンファ号の30,600ウォンと比べると10,700ウォン(約1,150日本円)値上げとなっている。2023年までは旧特室車両を連結しており、特室型車両に一般室料金で乗車できる貴重なムグンファ号だったのに運賃35.0%値上げで座席も固くなるなんてなんて日だ。

ただそれでも京釜線ITX-セマウル・ITX-マウムのソウル~釜山間42,600ウォンより1,300ウォン(約140日本円)安い。が、中央線ITX-マウムが所要時間最速5時間41分なのに対し京釜線ITX-セマウル・ITX-マウムは最速4時間39分と1時間も速いことから、ソウル~釜山間での在来線特急利用の移転はさほど起こらないだろう。

なお東海~東大邱間ムグンファ号2往復と東海~釜田間ムグンファ号1往復は機関車けん引の客車急行格列車ムグンファ号のまま据え置くが、、全運転区間電化による栄州での機関車付け替え解消と新線付け替えによる線形改良により12分~25分所要時間を短縮することとなった。

このほか韓国鉄道KORAIL各線で10分程度の時刻変更を行うが、他線区では運転本数に変わりはない。




当初中央線新線付け替えは2024年12月26日~12月31日に行うものと思われていたが、繰り上げて12月18日実施、12月20日ダイヤ改正となった。もっとも工事早期完了で新線付け替えと増発を早期に行ったのだからまあよかったのだが、ほぼ同時期の2024年12月に行うはずだった東海線浦項~東海間開業が遅れているようだ。2025年1月1日以降の列車予約について遅れているが、どうやら東海線浦項~東海間開業遅れが全線で影響が出ることのないよう先に今回の2024年12月20日韓国鉄道KORAILダイヤ改正で全線ダイヤ改正を行ったようだ。


5. 結び

今回の2024年12月20日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、中央線新線付け替えによる複線電化により所要時間短縮と準高速列車KTX-EUMおよび在来線特急格電車ITX-マウムの乗り入れを行うこととなった。

今後2025年にかけて続々と新線を開業しITX-マウムを大量投入する韓国鉄道KORALでどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

関連情報:韓国鉄道KORAIL、2024年12月20日にダイヤ改正 – X(韓国鉄道KORAILからの引用不可のためXで代用)

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