21時30分発深夜のぞみ増発も年間数日のみ運転へ! 東海道山陽新幹線ダイヤ改正(2025年3月15日)

 637回閲覧

21時30分発のぞみ運転も年間数日のみ運転へ! 東海道山陽新幹線ダイヤ改正(2025年3月15日)

JR東海は2024年12月13日、プレスリリースにて2025年3月15日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこのうち東海道新幹線について見ていく。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 東京6時台発の「のぞみ」増発も所要時間延長へ!

今回の2025年3月15日東海道新幹線ダイヤ改正では、東京6時台発の「のぞみ」を増発し、最大毎時12本運転する。

今回増発するのは東京6時51分発臨時「のぞみ291号」新大阪行きとしているが、実質はその後続の東京6時54分発臨時「のぞみ293号」新大阪行きが増発となる。この東京6時54分発臨時「のぞみ293号」新大阪行は東京6時台発唯一の東京→新大阪間2時間30分運転と遅い列車で、2025年3月~6月の運転日は5月3日のたった1日となっている。おそらく年間10日も運転しないだろう。

この増発の影響で列車密度が濃くなることから、東京6時51分発「のぞみ7号」博多行き定期列車が東京6時48分発に3分繰り上がり、東京→新大阪間の所要時間が2時間24分から2時間27分に延びる。おいおい、年間数日しか運転しない臨時列車のために定期列車の所要時間を年間365日3分延ばして発車時刻を繰り上げるとは、そこまでしてやる必要はあるのだろうか。




2. 東京21時30分発臨時「のぞみ」増発へ!

また今回の2025年3月15日東海道新幹線ダイヤ改正では、新大阪行き「のぞみ」の最終列車の後に東京21時30分発の「のぞみ」新大阪行きを増発する。

今回増発するのは東京21時30分発臨時「のぞみ491号」新大阪行きで、新大阪23時54分着となっている。このため京都での接続はJR京都線普通大阪行きと琵琶湖線野洲行きや近鉄京都線普通新田辺行きや京都市地下鉄烏丸線竹田行きくらいしかなく(まあ5分乗り換えなので駆け込み乗車すれば奈良線最終普通奈良行きも乗れなくはない)、新大阪での接続はJR京都線普通大阪行きや新快速京都行きと普通高槻行きくらいしかない。駆け込み乗車すれば5分乗り換えでJR京都線快速大阪行き大阪連絡普通西明石行き、9分乗り換えでOsaka Metro 御堂筋線 箕面萱野行きに乗れなくはないが難しいだろう。

よって新大阪まで運転しても大阪駅以外に大阪市中心部方面に行く接続列車がもうないことからどちらかと言えば京都向け最終列車の設定といった方が正しいのかもしれない。

よって運転日も少なく、2025年3月~6月の運転日は5月2日のたった1日となっている。前回の2024年3月16日東海道新幹線ダイヤ改正で新設した新大阪21時30分発臨時「のぞみ488号」東京行きの年間12日程度と比べても明らかに少ない。




3. 博多行き最終臨時「のぞみ」増発へ!

また今回の2025年3月15日山陽新幹線ダイヤ改正では、博多行き「のぞみ」の最終列車の後に臨時列車を運転する。

今回運転するのは東京19時00分発臨時「のぞみ203号」博多行きで、博多到着23時59分となっている。京都→新大阪間で1分短縮することで博多にギリギリ23時59分に到着できるようにしたようだ。なお福山にも停車する。

新大阪まではこれまで通り定期列車である一方、新大阪→博多間は2025年3月~6月の運転日は5月2日のたった1日となっている。まあ新大阪まで1分短縮するのは毎日なので利便性は上がっているといえよう。




4. 山陽新幹線「のぞみ」最大毎時8本運転へ!

また今回の2025年3月15日山陽新幹線ダイヤ改正では、「のぞみ」を最大毎時8本運転できる時間帯を設定する。

山陽新幹線では2021年3月12日まで「のぞみ」は最大毎時6本しか運転できなかったが、2021年3月13日山陽新幹線ダイヤ改正から2024年3月16日山陽新幹線ダイヤ改正にかけて順次「のぞみ」発着枠を増やし、2024年3月16日山陽新幹線ダイヤ改正で終日に渡り最大毎時7本の「のぞみ」を運転できるようにしている。

今回のダイヤ改正ではさらに強化し、一部の時間帯で「のぞみ」を最大毎時8本運転できるようにする。

今回設定するのは東京7時54分発臨時「のぞみ115号」博多行き(2025年3月~6月の運転日は4月26日と5月3日のみ)、東京8時54分発臨時「のぞみ123号」博多行き(2025年3月~6月の運転日は5月3日のみ)、博多13時18分発臨時「のぞみ162号」東京行き(2025年3月~6月の運転日は5月5日と5月6日のみ)、博多14時18分発臨時「のぞみ172号」東京行き(2025年3月~6月の運転日は5月5日と5月6日のみ)となっている。いずれも年間数日しか運転しない列車となっている(もっとも東海道新幹線内東京~新大阪間はもっと運転するが)。

なお4本中博多14時18分発「のぞみ172号」を除いて山陽新幹線内は「のぞみ」基本停車駅の新神戸、岡山、広島、小倉、博多にしか停車しない。

この増発により山陽新幹線新大阪9時32分発「こだま845号」博多行きは三原発時刻を11時36分から11時38分に2分繰り下げる。また博多12時54分発「こだま854号」新大阪行きと博多13時54分発「こだま856号」新大阪行きは博多→徳山間で3分~7分程度時刻を繰り上げる。


4. 結び

今回の2025年3月15日東海道山陽新幹線ダイヤ改正では、「のぞみ」を臨時列車を中心に増発し最終列車よりも後に増発することが可能になった一方で、いずれも運転日が少なくなっている。

今後東海道山陽新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:2025年3月ダイヤ改正について – JR北海道

コメント

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました