JR北海道は2024年12月13日、プレスリリースにて2025年3月15日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこのうち函館本線函館～長万部間について見ていく。
2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正のうち札幌～旭川間特急「カムイ」「ライラック」はこちら！
1. 特急「北斗」速達化へ！
今回の2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正では、札幌～函館間特急「北斗」を速達化する。
今回速達化するのは札幌6時00分発「北斗2号」函館行き初列車で、伊達紋別、大沼公園、五稜郭の3駅を通過とする。
これにより函館9時33分着から9時29分着に4分繰り上がり、所要時間も3時間33分から最速の3時間29分に短縮する。
特急「スーパー北斗」「北斗」は2013年11月1日より五稜郭全停車としていたが、今回のダイヤ改正で特急「北斗」に約11年4か月ぶりに五稜郭通過列車を設定する。これにより五稜郭通過の特急が復活することとなった。
2. キハ150系への置き換え完了で高速化で朝の利便性向上へ！
今回の2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正では、函館本線函館～長万部間の気動車運用の列車をすべてキハ150系に統一、国鉄キハ40系運用が消滅する。
これにより起動加速度が向上し所要時間を短縮することとなった。これにより多くの気動車運用の普通列車で所要時間を2分～9分短縮している。
この高速化で初列車の繰り下げも行う。森5時31分発函館行き(函館7時06分着)から森5時40分発普通函館行き(函館7時11分着)に5分～9分繰り下げている。
また朝は大沼6時53分発普通函館行き休日運休列車を廃止する。
この大沼始発普通函館行きに連絡していた森6時03分発大沼公園経由大沼行きはキハ40系からキハ150系への置き換えによる所要時間短縮により駒ケ岳で列車交換の必要がなくなり森→駒ケ岳間で17分繰り下げて大きく利部bb制を向上するほか、森6時20分発新函館北斗行きに延長する。新函館北斗で時刻を繰り下げた毎日運転の普通はこだてライナー函館行きに接続することで、平日は函館7時31分着から7時32分着に1分繰りさだるだけで済むほか、日曜祝日は函館7時47分着から7時32分着に15分繰り上がり利便性が大きく向上する。
これにより気動車運用を2両削減している。
またこの森6時03分発大沼行きの折り返しとして大沼7時37分発大沼公園経由森行きを運転しているが、運転区間が短いゆえもはや道立森高校投稿専用列車と化していた。が今回のダイヤ改正で森発大沼行きを新函館北斗行きに延長したことで、この折り返し列車も大沼始発から新函館北斗始発に延長することとなった(ただし仁山通過)。これにより函館7時02分発快速はこだてライナーから接続可能となり、朝7時台に函館から森まで1時間02分で結ぶ普通列車乗り継ぎができる。
このほか函館5時49分発鹿部経由普通森行きは藤城線経由から新函館北斗、仁山停車に変更するも、高速化と大沼での停車時間を14分から4分に短縮することで森7時44分着のまま変わらない。なお新函館北斗で特急「北斗1号」札幌行きの待ち合わせを行うことから、桔梗、大中山、七飯から特急「北斗1号」に乗り継げるようになる。
3. キハ150系への置き換え完了で終列車も函館発は到達時間短縮で利便性向上へ！
また今回の2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正では、終列車も改善する。
今回のダイヤ改正で終列車は函館始発時刻を据え置きまたは繰り下げているにもかかわらず終点到着時刻を繰り上げている。
函館18時55分発鹿部経由普通森行きは終点森で普通長万部行き最終に接続するため長万部への最終列車となっている。今回のダイヤ改正で函館18時58分発に3分繰り下がるほか、森21時08分着から20時43分着に25分繰り上げる。なお接続する森発普通長万部行きは森21時13分発長万部22時17分着から森21時30分発長万部22時28分着に繰り下がる。
次に函館20時16分発鹿部経由森行き最終。藤城線経由とすることで新函館北斗と仁山を通過化、函館→大沼間でなんと20分も所要時間を短縮する。なお森着は22時31分から22時04分着に27分繰り上げる。新函館北斗通過化により北海道新幹線東京15時20分発「はやぶさ29号」新函館北斗行きから連絡できなくなるが、そもそものりつぎ利用者が少ないのだろう。
最後に函館22時21分発大沼公園経由森行き最終。函館22時26分発に5分繰り下げるほか森到着を23時32分から23時28分に4分繰り上げる。
また函館行きでは森20時30分発鹿部経由普通函館行き最終列車を廃止する。救済として新函館北斗21時53分発快速はこだてライナー函館行きを全駅停車の普通に格下げすることで新函館北斗→函館間の最終繰り上げを4分～10分にとどめるほか、長万部18時34分発大沼公園経由普通函館行きを森18時48分発鹿部経由普通函館行きに変更し、森→鹿部→大沼間の最終列車を26分～27分繰り上げにとどめる。
なお森発大沼公園経由の最終は森20時13分発から森16時19分発に約4時間も繰り上がる。まあ森20時03分発鹿部経由普通函館行きに乗り大沼で大沼公園経由普通森行き最終に乗れば行けなくはないが。
このほか長万部21時09分発普通森行き最終を長万部20時22分発普通森行きに47分繰り上げる。これにより長万部で特急「北斗22号」函館行きや苫小牧17時52分発普通長万部行きから接続できなくなる。
なお函館市内のキハ40系は道南いさりび鉄道およびその函館駅乗り入れ列車が残っている。
4. 結び
今回の2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正では、特急「北斗2号」で停車駅を削減し五稜郭通過の特急列車が復活したほか、キハ150系統一により国鉄キハ40系が引退、高速化を図り利便性が向上した。
今後JR北海道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正のうち札幌～旭川間特急「カムイ」「ライラック」はこちら！
関連情報:2025年3月ダイヤ改正について – JR北海道
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