臨時急行設定も減便へ 東武日光線・鬼怒川線臨時列車運転(2018年8月)

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東武鉄道は7月2日、プレスリリースにて2018年7月~9月に東武日光線で臨時特急列車を運転すると公表した( 平成30年8月日光線臨時特急列車のご案内 )。また東武鉄道は7月20日、プレスリリースにて2018年8月に東武日光線で臨時列車を運転すると公表した( 平成30年8月 日光線・鬼怒川線臨時列車運転時刻表 )。今回はこれらについて見ていく。

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1. 南栗橋発着急行増発へ

今回の2018年8月東武日光線臨時列車運転では、前年の臨時列車運転に引き続き臨時列車が設定される。

前年は南栗橋以北にて、東武日光・鬼怒川温泉行き臨時急行各1本ずつの計2本と南栗橋行き臨時急行3本の合計5本が運転されることとなったが、今回の臨時列車運転では南栗橋発鬼怒川温泉行き1本と東武日光発南栗橋行き(一部は新栃木行きに短縮)の1往復の運転となった。

運転されるのは南栗橋8時35分発臨時急行鬼怒川温泉行きと東武日光17時55分発臨時急行南栗橋行きで、全て2ドアの6050系4両編成により運転される。運転日は8月4日、5日、11日~15日、18日、19日となっており、土休日とお盆期間を中心に運転される。ただし8月4日、5日は東武日光17時55分発臨時急行は新栃木行きとして運転されるが、乗り換え回数が1回増えるほかは春日部・北千住方面への接続列車の到着時刻に変わりはない。

ではなぜこれだけ臨時急行の運転本数が前年より減ったのか。東武鉄道では一昨年2016年までは1800系6両編成による臨時快速を1往復運転していたが、2017年4月21日ダイヤ改正にて東武本線快速・区間快速が廃止となり、南栗橋以北は急行と区間急行に変更し系統分割された。

その後の2017年GW期間臨時列車運転では、快速廃止直後ということもあり2往復の浅草発着の臨時快速を運転したものの、東武伊勢崎線内での混雑が激しかったため2017年夏の臨時列車運転では南栗橋以北の急行に短縮される形となった。しかし南栗橋以北のみの運転では、上り(南栗橋行き)は急行の運転がないため特に新栃木以北で重宝されるが、下り(東武日光方面)では定期列車でも急行運転を行っていることから利用が延びず、2017年秋の臨時列車運転では南栗橋発着の急行1往復にまで削減されてしまった。

その後、2018年春の臨時列車運転では浅草始発東武日光行き区間急行を運転したが、4ドアの10000系列の6両編成となったものの運転本数は1往復半で、回送列車の旅客扱いを除き据え置きとなった。今回再び臨時急行が南栗橋始発で設定されたということは、浅草始発では時間帯がうまく合わなかったのではないかと思われる。




また、臨時列車・貸切列車用1800系旧急行「りょうもう」編成は、2018年5月20日のさよなら運転をもって廃車となったことから、臨時列車を2往復確保できなくなったことも挙げられる。

そのほか、今回の臨時列車運転では、鬼怒川線内で2ドアの6050系4両編成による臨時普通列車が運転されることとなった。臨時増発されるのは、下今市発鬼怒川温泉方面が2本、鬼怒川公園・鬼怒川温泉発下今市方面が3本となっており、運転日は先述の臨時急行と同じとなっている。これは、臨時急行の間合い運用で運転されていることによるもので、これらの臨時普通列車と合わせて1運用で運転されている。

2. 特急列車も増発へ

 また今回の2018年8月東武日光線臨時列車運転では、特急列車も最大3往復増発される。最も多く運転されるのは8月13日で、特急「けごん」「リバティけごん」「きりふり」各1往復の合計3往復が設定されることとなった。


3. 結び

 今回の2018年8月東武日光線臨時列車運転では、引き続き東武日光線臨時急行が設定された。ただ年々縮小傾向にあり、特急の利用促進が伺える。

今後東武鉄道でどのような臨時列車が運転されるのか、見守って行きたい。

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