西安地下鉄は2018年4月7日、プレスリリースにて4月9日にダイヤ改正を行うと公表した( 4月9日起西安地铁将执行新《运营时刻表》 )。今回はこれについて見ていく。
1. 車両増備で増発へ
今回の2018年4月9日西安地下鉄ダイヤ改正では、2017年9月15日ダイヤ改正以来約7か月ぶりにダイヤ改正を実施することとなった。
西安地下鉄は全線でダイヤ改正を行うことが多く、今回のダイヤ改正では全営業路線となる地下鉄1号線、地下鉄2号線、地下鉄3号線の3線全てで運転間隔の短縮が行われた。
地下鉄1号線では26運用から28運用に平日ラッシュ時3分47秒間隔から3分30秒間隔に短縮し輸送力が8.1%増加したほか、地下鉄2号線では39運用から40運用に増え平日ラッシュ時2分37秒間隔から2分33秒間隔に短縮し輸送力が2.6%増加した。
なお、地下鉄3号線の平日ラッシュ時は2分52秒間隔のまま維持されることとなった。
2. 全路線で終電延長で中国一終電が遅い地下鉄に
また今回の2018年4月9日西安地下鉄ダイヤ改正では、運転時間の拡大を実施した。
初電は地下鉄1号線では紡織城発後衛寨行きは紡織城6時10分発から6時00分発に、後衛寨発紡織城行きは後衛寨6時10分発から6時00分発に、地下鉄2号線では韋曲南発北客駅行きは韋曲南6時10分発から6時00分発に、北客駅発韋曲南行きは北客駅6時10分発から6時00分発にそれぞれ10分繰り上げられることとなった。
なお、地下鉄3号線では既に初電が保税区6時00分発となっていることから、初電繰り上げは実施されなかった。
また終電は紡織城発後衛寨行きは紡織城23時17分発から23時30分発に、後衛寨発紡織城行きは後衛寨23時17分発から23時30分発に、地下鉄2号線では韋曲南発北客駅行きは韋曲南23時15分発から23時50分発にに、北客駅発韋曲南行きは北客駅23時15分発から23時50分発に、地下鉄3号線では保税区発魚化寨行きが保税区22時40分発から23時00分発に、魚化寨発保税区行きが魚化寨23時00分発から23時15分発にそれぞれ繰り下げられることとなった。
北京地下鉄では2017年12月30日北京地下鉄ダイヤ改正で終電を繰り下げ、北京地下鉄1号線で終電が24時26分到着となっているが、今回の西安地下鉄ダイヤ改正では全線で終電繰り下げが実施され、西安地下鉄2号線で24時37分到着となったことから、中華人民共和国内地地下鉄の中で一番遅い終電となった。
これにより、西安地下鉄2号線は中華人民共和国の内地では最長の17時間50分営業を行うこととなった。ただ、裏を返せば6時間10分の営業休止時間帯があることを示しており、日本では6時間も運転休止になっている地下鉄は名古屋市営地下鉄上飯田線でもなく、日本国内におそらくない。西安地下鉄2号線を見ても、初電が6時00分は日本などでは遅いし、終電23時50分発も大手私鉄ならわかるが、地下鉄なら24時台に動かしてもいいだろう。日本の場合新幹線の初列車が6時00分発であることが多いが、中国CRHは7時以降に初列車ということもある。とも考えると、地下鉄の初電が遅いのはわかる気がする。
3. 結び
今回の2018年4月9日西安地下鉄ダイヤ改正では、3路線全線で初電繰り上げや終電繰り下げを実施したことで、運転時間帯が拡大した。
また車両増備により運用数が増加したことで、地下鉄1号線と地下鉄2号線で平日ラッシュ時の運転間隔を短縮し、輸送力を増加することができた。
今後新線開業や車両増備により、西安地下鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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