N700系さくら潰しのひかりレールスター登場! 山陽新幹線臨時列車運転(2019年4月GW期間)

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JR西日本は2019年4月19日、プレスリリースにて2019年4月に臨時列車を増発すると公表した( 山陽新幹線:臨時列車の追加運転について )。今回はこれについて見ていく。

2019年3月~6月実施の山陽新幹線臨時列車運転についてはこちら!

2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. ひかりレールスター追加増発実施へ!

今回の2019年4月〜5月東海道・山陽新幹線臨時列車運転では、当初の予定よりはるかに上回る混雑が予想されることから、急遽臨時列車を追加運転することが決まった。

東海道新幹線では東京〜新大阪間の僅少「のぞみ」を中心に運転することにより、概ね毎時2本の増発につなげている。ただ、山陽新幹線直通「のぞみ」の追加増発は実施されず、山陽新幹線へは新大阪より先東京方面へ直通する利用の際に混雑が分散する程度の間接的な効果しかなさそうだ。

では山陽新幹線で全く増発がないのかと言われると、そうでもない。確かに「のぞみ」の追加増発はないが、代わりに「ひかりレールスター」の増発が追加されるのだ。

設定されるのは2019年4月29日運転の新大阪8時11分発「ひかりレールスター581号」博多行きとなっている。

途中停車駅は新神戸、岡山、福山、広島、徳山、新山口、小倉となっており、姫路以外の「のぞみ」が2時間に1本は停車する駅に停車する。

これは2019年3月16日ダイヤ改正より設定された新大阪8時11分発僅少「さくら581号」鹿児島中央行きのスジのうち山陽新幹線内を使って運転されるものだが、この「さくら581号」は博多までの山陽新幹線内で「のぞみ」に定期列車だけで3本、臨時列車を含めると合計4本に抜かされることから、新大阪から博多まで先着することがなく、運転日はあまり設定されていない。そのためこの「さくら581号」は2019年6月末までの運転日は、2019年4月27日及び28日、5月3日の3日間しかない。




しかし今回、指定席予約が好評なのを受けたものなのか、2019年4月29日にこのスジで新大阪8時11分発臨時「ひかりレールスター581号」博多行きを設定したのである。

ただ、このスジは「のぞみ」に4回抜かされるとはいえ、N700系のみが限定運用される「さくら」を基準に時刻が作られているはずだ。「さくら」用N700系は最高速度300km/hで起動加速度2.6km/h/sと新幹線ではトップクラスの性能なのに対し、700系「ひかりレールスター」は最高速度285km/hで起動加速度2.0km/h/sと「さくら」用N700系には劣ってしまう。

このため、臨時「さくら」が九州新幹線に乗り入れず山陽新幹線内のみの運転で臨時列車として運転する場合には、N700系8両編成の「ひかり」として運転されるのが恒例となっている。

しかし今回の臨時列車の追加増発では、N700系より低性能な700系で停車駅を削減することなく「さくら」スジの代替が可能となっているようだ。

このほかにも今回の2019年3月〜6月臨時列車運転ではN700系専用「のぞみ」を潰す「ひかりレールスター」が運転されるが、N700系を潰し始めるのは窮鼠猫を噛むことにほかならないのだろう。


2. 結び

今回の2019年4月山陽新幹線臨時列車運転では、「ひかりレールスター」が追加増発されることにより、輸送力の増強が図られることとなった。

今後山陽新幹線の臨時「ひかりレールスター」がどのように設定されていくのか、見守ってゆきたい。

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