新線付け替えで高速化へ! 韓国鉄道KORAIL中央線ダイヤ改正(2020年12月17日) 중앙선 운행선 변경

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新線付け替えで高速化へ! 韓国鉄道KORAIL中央線ダイヤ改正(2020年12月17日)

韓国鉄道KORAILは2020年12月7日、プレスリリースにて12月14日及び12月17日に中央線堤川~義城間で新線を付け替えるのに合わせダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 中央線新線付け替えで高速化へ!

今回の2020年12月17日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、中央線で新線付け替えを行ったことに伴いダイヤ改正を行った。

この新線付け替えにより喜方寺を廃止したほか、安東が4km東の郊外に移転した。また栄州~安東間を電化した。

当初は複線として整備する予定だったが、今回の新線付け替えでは暫定的に単線で開業することとなった。2022年の中央線新線付け替え完了時には複線化する見込みだ。

今回の新線付け替えより中央線で14.4km距離が短くなるようだ。




これまで清凉里~安東間運転のムグンファ号客車(機関車けん引)を5往復運転していたが、今回の安東移転に伴い安東に転車台がなくなったことから清凉里~安東間運転のムグンファ号のうち折返しに余裕時間がなく遠方の駅で機関車の転車をする余裕がない3往復が清凉里~栄州間運転に短縮し、栄州~安東間でヌリロ電車(JR西日本683系特急「サンダーバード」と瓜二つな4両編成)によるシャトル輸送を行うこととなった。

ただヌリロ電車の運用に余裕はない。そこで持ち出したのが、ヌリロ電車と同型で観光列車に転用していた嶺東線東海サンタ列車(旧中部縦貫列車O-train車両)をダイヤ改正前日の12月16日から運休し、栄州~安東間のシャトル列車に一時的に転用することとなった。

が、この転用もトラブルに見舞われ12月17日のダイヤ改正時点ではバス代行になってしまった。KTX以外の先行きが不透明だよ韓国鉄道KORAIL。

なお電化によりITX-セマウルも安東に乗り入れ可能にはなったのだが、引き続き栄州発着での運転となった。かつて客車けん引のディーゼル機関車による運転のセマウル号が安東に乗り入れていた名残で運賃設定もあるしITX-セマウルは電車特急なのでヌリロ同様機関車の付け替えが不要で安東で安易に折り返しできる。しかも栄州~安東間は所要時間18分だが、今回の2020年12月17日ダイヤ改正で堤川~栄州間新線付け替えにより15~17分短縮したことから、所要時間ほぼそのままに安東発着に延ばすことはできたはずだ。

ただそれをしなかったのは今回のダイヤ改正で設定した時刻は中央線KTX開業までの19日間の暫定的な時刻であり、大きく修正したくはなかったためだろう。

このほか栄州や安東発着だった客車けん引ディーゼル機関車による運転の急行格ムグンファ号も17~18分程度所要時間を短縮している(忠北線直通の2往復含む)。ただし今回の新線付け替え区間を跨いで長距離運転する清凉里~東大邱・釜田間運転のムグンファ号や東海~釜山・釜田間運転のムグンファ号の総所要時間に変更はなく、堤川~義城間で時間調整を行うこととなった。このため今回のダイヤ改正は中央線以外で時刻変更がない。

なお2020年12月までに予定していた西原州~堤川間の新線付け替えは2021年1月5日に行い、同時に高速列車KTXの運転も開始する見込みだ。その頃にはおそらく清凉里発着のムグンファ号・ITX-セマウルは全廃止となるのだろう。


2. 結び

今回の2020年12月17日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、中央線堤川~義城間での新線付け替えに伴い所要時間の短縮を図った。

ただ長距離列車を中心に所要時間短縮は限定的でKTX中央線の運転開始までの一時的な運転時刻となりそうだ。

今後韓国鉄道KORAIL中央線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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