キハ40系列普通列車運用JR東日本から消滅へ! JR東日本秋田支社ダイヤ改正(2021年3月13日)

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キハ40系列普通列車運用消滅へ! JR東日本秋田支社ダイヤ改正(2021年3月13日)

JR東日本秋田支社は2020年12月18日、プレスリリースにて2021年3月13日にダイヤ改正を行うと公表した( 2021年3月ダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

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1. 新駅開業へ!

今回の2021年3月13日JR東日本秋田支社ダイヤ改正では、新駅を開業する。

今回開業するのは奥羽本線泉外旭川で、秋田県で1番利用の多い秋田と2番目に多い土崎にの間に開業する。まあ秋田から3.1kmかつ土崎から4.0kmの位置に設置したのは、あと100m秋田寄りだと秋田~泉外旭川間は普通運賃で150円しか徴収できないが、3.1kmであれば190円徴収できるのでより収益化しやすいためである(似たようなことを2017年4月1日開業の磐越西線郡山富田でもやったものだ)。

なお泉外旭川には普通・快速が座席指定制列車を除き全停車する。このため朝は秋田へ毎時5本の列車を運転するほか、昼間も概ね40~50分間隔で列車が来る。




2. 非電化の男鹿線総電車化へ!

今回の2021年3月13日JR東日本秋田支社ダイヤ改正では、非電化の男鹿線で総電車化を行う。

今回のダイヤ改正では2017年3月4日JR東日本ダイヤ改正より運転を開始したEV-E801系の増備により男鹿線の全列車をキハ40系列からEV-E801系に置き換えることとなった。

このキハ40系列気動車からEV-E801系蓄電池車への置き換えにより起動加速度が向上することから、秋田~男鹿間で概ね3分程度所要時間を短縮し55分程度で結ぶこととなる。男鹿線の全列車が今回のダイヤ改正で開業する泉外旭川に停車することを考えても、停車時間増加をはるかに上回る所要時間短縮を行うこととなった。

なお今回のダイヤ改正で男鹿線では最長5両から4両に短くなる。また秋田21時32分発普通男鹿行きを廃止することとなった。

このほか男鹿線では今回のダイヤ改正より全列車がワンマン運転での運転となる。




3. 新車GV-E400系列投入でJR東日本からキハ40系列普通列車消滅へ!

今回の2021年3月13日JR東日本秋田支社ダイヤ改正では、五能線と津軽線にGV-E400系列気動車を投入し、普通列車用キハ40系列気動車を全て置き換える。

五能線では2020年12月12日よりGV-E400系列気動車を一部に投入していたが、今回のダイヤ改正で全ての普通列車をGV-E400系列気動車に置き換えることとなった。

なお2020年現在五能線で1両編成で運転するのは東能代〜能代間のシャトル列車に限られ(そのためかJR時刻表では岩館方面に向かう列車と別掲載なほど)、能代〜川部間は2両以上での運転となっているが、キハ40系列からGV-E400形に置き換わることにより1両編成でも充分な出力が得られるようになったため能代〜川部間でも1両編成を運転することとなった。これにより五能線では多くの列車で減車となり、維持費用の削減を図ることができる見込みだ。

またこのダイヤ改正に合わせ東能代~能代間で3本の運転を取りやめるほか、一部列車で直通化を行うこととなった。

津軽線でも蟹田~中小国間の電化や蟹田停車中に充電できるからEV-E801系でも運用できたはずだ。しかしそれでもGV-E400形気動車の運用にしたのは津軽線は青森~中小国間ですら720人/日・往復しか輸送密度がなく最も混んでいる青森~油川間ですら昼間は2時間に1両もあれば十分運びきれてしまうこと(なお701系は2両編成だが、旅客量的に2両編成が必要なのは平日朝しかない)、2両以上でしか設計できない蓄電池車EV-E801系では輸送力過剰で製造費も割高なことからやめたのだろう。これにより津軽線三厩発着列車はキハ40系列2両編成からGV-E400形1両編成に減車することとなる。

このほか奥羽本線でも五能線用GV-E400系列の送り込みのために車両の置き換えを行う。2020年現在奥羽本線(他線直通を除く)では秋田~東能代間でキハ40系列3両運転1往復と弘前~青森間でキハ40系列2両運転1往復を運転しているが、このキハ40系列4本を全てGV-E400系列に置き換えることとなった。

ただキハ40系列の時は秋田発着を3両編成にすることでキハ47形+キハ48形の2両固定編成とキハ40形1両編成を同時に五能線に送り込んでいたが、今回のダイヤ改正で3両から2両に減車したことによりGV-E400形1両編成を送り込めなくなった。このため701系電車2両編成運用だった秋田~東能代間のうち昼間の1往復(秋田10時55分発東能代行き及び東能代13位50分発秋田行き)をGV-E400形1両編成に置き換え、気動車化と減車を行った。

これにより今回の2021年3月13日ダイヤ改正でJR東日本管内からキハ40系列普通列車運用が消滅することとなった。なおJR東日本からキハ40系列の普通列車は消滅するが、秋田港クルーズトレインや一部の観光列車にはキハ40系列は残る。

このほか奥羽本線では9本が土休日運休となる。うち羽後境5時55分発秋田行き初電と八郎潟7時00分発秋田行きはの2本は既に休日運休のため、今回のダイヤ改正で追加で運休するのは土曜のみとなる。

多くは朝夕のラッシュ時間帯の土休日運休化のため東京都市圏で土休日ダイヤは平日ダイヤよりラッシュ時の運転本数が少ないのと同様運転本数を調整していると思われるが、中には先述した羽後境5時55分発秋田行き初電や弘前6時48分発鷹ノ巣行き(厳密には1本前に快速を運転しているので初電ではないが、快速通過駅はこの普通列車が初電となる)のように初電時刻が土休日に繰り下がる駅もあるようだ。

4. 羽越本線で減便へ

また今回の2021年3月13日JR東日本秋田支社ダイヤ改正では、羽越本線で減便を行う。

道川7時01分発普通秋田行きを廃止し、羽後本荘7時09分発快速秋田行き(羽後亀田→新屋間)を羽後本荘7時08分発普通秋田行き(折渡のみ通過)に格下げした。これにより快速通過駅を救済するほか、これまで乗れなかった岩城みなとからも利用できるようになった。

また吹浦7時04分発普通酒田行きも廃止することとなった。2020年からの旅客減と8分後に秋田始発の普通酒田行きを運転しているため、影響は小さいと判断したのだろう。

これらの羽越本線普通列車の減便により701系を2運用削減するようだ。


5. 結び

今回の2021年3月13日JR東日本秋田支社ダイヤ改正では、新車投入によりキハ40系列運用を廃止することとなった。

今後JR東日本秋田支社でそのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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