終日の運行が増便! 長崎電気軌道ダイヤ改正(2017年7月18日)

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長崎電気軌道は7月13日、プレスリリースにて7月18日に全線でダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 朝は1系統から2系統・3系統に運行がシフト

今回2017年7月18日ダイヤ改正では、長崎電気軌道全線に渡りダイヤ改正を行うこととなった。

公会堂前電停での脱線事故により3系統赤迫方面は2系統築町周りによる迂回を行なっている。2系統に迂回することにより所要時間が伸びることから運行間隔を広げて運行していた。

今回のダイヤ改正では、その減便を少しでも抑えようとしている。1系統を2系統・3系統に振り分けることにより蛍茶屋方面の増発を図ることとなった。平日朝ラッシュ時は1系統が2~6分間隔だったものが、3~6分間隔に広がる。対して3系統は7~8分間隔から3~6分間隔と大幅増便がなされ、1系統と同等の本数が確保されることとなった。折返しの2系統も6~8分間隔から5~8分間隔へと縮まっている。




2. 昼間から夜にかけては1系統が運行本数回復

今回のダイヤ改正では、1系統の昼間の運行本数が5分30秒間隔から5分間隔へ短縮されることとなった。

2007年時点では4分間隔での運行だったが、これまで減便続きだった路面電車が久々に増発することとなった。昼夕輸送力比(適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は昼間から夜にかけて均一間隔のため100%のままであるものの、近年で増発した路面電車に嵐電広島電鉄があるが、いずれも増発と同時に運賃を値上げしている。長崎電気軌道には近日中の値上げはない。近年コスト増により収益が落ちている地方民鉄および路面電車で値上げ無しの増発を行うのは珍しい。過去に2009年には運賃を100円から120円に値上げしたが、それでも路面電車の中では最安レベルだ。周辺では2015年に日本最安のバス(当時)の長崎バスが値上げしたなど厳しい環境であると思われるが、長崎電気軌道は3系統の完全復旧までは運賃を値上げしずらいのであろう。


3. 結び

日本最安クラスの路面電車である長崎電気軌道であるが、今回2017年7月18日のダイヤ改正では基幹系統である1系統や3系統の増発にこじつけた。今後3系統完全復旧後にどのようなダイヤ改正になるのか、楽しみにしたい。

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