京急電鉄では2015年12月5日(土曜日)にダイヤ改正すると4日公表していた( http://www.keikyu.co.jp/company/news/2015/20151104HP_15127MT.html )。そして昨日18日に公式サイトから各駅時刻表が検索できるようになった。詳細な時刻は京急電鉄公式サイトの各駅情報から駅を選んでいただき、時刻表を選択してから「12/5以降の時刻表は、こちらです。」の表示をクリックしてご覧いただければと思う。
※同日実施の京成グループ・都営浅草線ダイヤ改正についてはこちら
1. 昼間時間帯
昼間時間帯については普通車(京急電鉄では普通列車のことを普通車と呼称する)の行先変更以外は特に変化は見当たらない。ただ、エアポート急行(横浜・新逗子方面系統)については6両と8両が混在し、普通車についても4両と6両が混在しているため、運用に変化があるかもしれないがここからは読み取ることが出来ない。
2. 平日朝ラッシュ時間帯
事前プレス通り「モーニング・ウィング号」の運行を開始した。横須賀中央や金沢文庫の時刻表を見ていくと、他列車の時刻変更や運行順序の変更、直通先での行先変更はあったものの、京急線内に限れば本数の純増であり、同日にダイヤ改正を実施する南海電鉄・泉北高速鉄道と明暗を分ける形となった。
3. 平日夕ラッシュ時間帯
事前プレスにもあったように走行順序の変更が行われた。変更が加えられたのはウイング号の運行のない平日夕方時間帯で、品川1700~1835発が該当する。
走順は改正前は快特→特急→エアポート急行→普通→…だったものが、快特→特急→普通→エアポート急行→…に変更となり、普通車が概ね4分前にずれ、エアポート急行が概ね1~2分後ろにずれる格好となる。ただし泉岳寺の時刻表を見るとほとんど発車時分に変更がないため、品川での停車時間を1分伸ばすものと思われる。
現状普通車は品川を出ると鮫洲で快特・特急に抜かれ、平和島でエアポート急行に連絡するが、これを見る限り少なくとも鮫洲での退避はエアポート急行となり、平和島での接続が特急になるものと思われる。これは品川駅基準で立会川に向かう際の有効本数が夕ラッシュ時毎時12本→毎時6本に半減することを意味しており、このダイヤ改正唯一の汚点だと思われる。しかし大森海岸に関してはこれまで普通車で乗り通すしかなかったものが鮫洲でエアポート急行に抜かれるようになるので、立会川までエアポート急行を利用すれば時間短縮が出来るようになると思われる。なお横浜駅基準では運転時刻の微調整があるものの、走順の変更は行われていない。
4. 昼夕輸送力比
今回も昼夕輸送力比(適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を見ていくと、品川基準で全種別通しで見ていくと70%となり、適正範囲内に入るのであるが、種別ごとに見ていくと本線系統普通は133%、本線系統快特・特急は40%となり、本線系統快特・特急において昼間時間帯の輸送力不足が顕著に表れている。
普通車については昼間にエアポート急行が運行されない区間での代替的役割もあるからある程度多く見積もってもいいかもしれないが(とはいえ昼間に多すぎるのであるが)、本線系統快特・特急についてはさらなる増便または増結が必要であろう。
5. 結び
昼間時間帯については快特の輸送力不足に変わりはないが、前回からの変化から見ていくと総じて「増便」であり、改善の努力は大いにみられる。今後のダイヤ改正に期待したい。
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