JRグループを含む一部の鉄道各社は、18日に2016年3月26日のダイヤ改正について相次いで公表した。今回は今年の公表で見えてきたものを見ていく。
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1. 2016年のダイヤ改正は例年より遅い3月26日
従来であれば毎年3月のダイヤ改正は3月12日~18日の間の土曜日に行われることが通例である。これは会計年度である3月に近いことと、このダイヤ改正で新車を入れるとこれまで運用していた車両を廃車にできる十分な期間が設けられるのである。例えば2015年3月14日のダイヤ改正でJR西日本は広島地区で227系の導入をして、103系3両編成は即日廃車となり下関に運ばれ、解体された。もし4月1日を挟んでしまうと1年分の固定資産税がかかってしまうが、3月中に廃車解体を行うことにより節税を行うことができるのである。しかし今年は北海道、東北地方での廃駅やJR北海道管内での高校生の利用実態に合わせた減便などが行われたこと、および北海道新幹線が青函トンネルを在来線と共用することによりJR貨物も同日にダイヤ改正せざるをえなくなったこと、そしてそのJR貨物の影響が全国に及び、結果JRグループのみならず私鉄までダイヤ改正を3月26日となった。こちらでは固定資産税の節税はできないが利用客の年度の切り替えに近いこともあり、2017年以降ダイヤ改正日が3月の最終土曜日に切り替わる可能性もある。この点については来年以降も引き続き研究していきたい。
2. ダイヤ改正掲載号は4月号に変更
これまでJRグループ3月ダイヤ改正を掲載した時刻表は、JTB、JR各時刻表ともに概ね2月25日発売の3月号であった。しかし、JR各社のプレスによると今回のダイヤ改正を掲載する時刻表は3月19日発売予定の4月号である。もちろん例年同様指定席連結列車は1か月前から指定席を取れるため特集として前月号から黄色のページに掲載されるが、それも2月号から3月号に変更となる。今回はここにも注意が必要である。
今後、各ダイヤ改正について個別記事を掲載していきますので、引き続き当鉄道ダイヤ研究会を宜しくお願い致します。
2016年3月のダイヤ改正プレスが未公表でもは年内に公表される可能性があります!
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