京急電鉄では本年11月19日にダイヤ改正を行うと9月26日に公表した( http://www.keikyu.co.jp/company/news/2016/20160926HP_16100NN.html )今回はこれについて見ていく。
1. ウィング号の運行時間拡大
京急電鉄は昨年に引き続きダイヤ改正を行うこととなったが、昨年2015年12月のモーニングウィング号の新設に追従して夜時間帯のウィング号の運行時間帯の拡大を行うこととなった。
ウイング号の運行本数は変わらないことから、21時台以降は運行間隔が20分間隔から概ね40分間隔へ変更となる。これに伴い、ウイング号以外でもダイヤ改正を行い、平日下りの品川発基準では夜間時間帯の特急の運行開始時刻が22時51分から21時58分へ53分繰り上げられている。また、横浜発基準でも23時13分から22時08分へ1時間5分繰り上げられている。これはウイング号の運行時間帯拡大に伴い快特だった列車の乗客減が想像され、停車駅のやや多い特急へと格下げしたこと、および羽田空港からの夜間アクセスを平日も速達化するにあたり、横浜方面エアポート急行3本を特急に格上げしたためであると考えられる。これにより、プレス通り特急停車駅への利便性は向上する一方、エアポート急行停車駅(特に京急川崎以南)は利用チャンスが減るものと考えられる。
2. 土休日朝の快特の増結および特急の増結変更
今回のダイヤ改正では土休日朝の快特での増結および特急の両数変更が行われる。
今回の快特の増結は金沢文庫から京急川崎までとなっているため、解結後は京急蒲田まで回送し、品川~京急蒲田間を折り返す普通車運用(現状でも4両で運行)に就くものと思われる。これにより京急川崎での解結作業時間帯が1時間程度にわたり4本で実施されることになり、その費用を捻出させるために特急の増結変更を行うものと思われる。なぜなら、今回の増結変更により特急品川行き3本は品川駅で解結が必要なくなり、品川駅での解決作業時間帯が約1時間削減されるためである。今回のダイヤ改正にはそのような裏の意図も図っているものと思われる。
3. 結び
今年のダイヤ改正は昨年と比べればインパクトは小さいものであると思われるが、できる限り乗客への悪影響が最小限になるように考慮されていると思われる。今後のダイヤ改正に期待したい。
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