Revaty導入へ! 東武本線系統ダイヤ改正予測(2017年3月25日予定)

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東武鉄道では2017年春に運行開始を予定している新型特急について、愛称をRevatyとすることを10月27日公表した( http://www.tobu.co.jp/file/pdf/28648073042d98f06de9de47a8ffb5c9/161027_2.pdf )。この公表時に運行系統についても記述されていたことから、特急系統を中心に大規模なダイヤ改正が予想されるため、ダイヤ改正予測を立てることとする。

1. 新型特急「Revaty」の特長

今回8編成導入されるRevatyこと東武特急500系について紹介する。

これまで導入してきた100系スペーシア、200系・250系りょうもうはともに6両であり、スペーシアの場合日光へ行くか鬼怒川へ行くか取捨選択しなければならなかった。しかし6050系快速のように下今市で分割でき、かつての急行「南会津」のように4両未満の野岩鉄道・会津鉄道にも直通できるよう、3両編成単位で分割併合が可能な特急列車として作成されたのが当系列である。これにより、300系や350系などのかつての急行相当の特急を置き換えることができるものと思われる。




2. 新しい列車、新しい運用

今回Revatyを導入することにより、様々な新しい列車・運用が登場するものと思われる。今回はそれについて1つ1つみていく。

2.1. リバティけごん・リバティきぬ・リバティ会津

これについては予想通り。現状でも特急「きぬ」と連絡するための特急連絡という列車が下今市~東武日光間で運行されており、この特急連絡も主に老朽化の進む6050系による運行のため、東武鉄道としては早く置き換えたいところ。2013年3月のダイヤ改正で区間快速が減便されたことにより、6050系自体運用を縮小しており、今回の特急連絡の削減は6000系の機器を流用した22編成44両を削減する一環だと思われる。

では運用はどうなるのか。リバティ会津は運行が限られるはずであるから、リバティけごんとリバティきぬの運用でみていく。

現在特急「けごん」の所要時間は1時間49分ほど。特急「きぬ」は鬼怒川温泉発着の場合1時間59分ほど。両者を1時間に1本運行するためには5運用が必要である。しかし5運用に必要なRevatyは10編成であり、不足してしまう。つまり、Revatyは毎時運行はできないということらしい。現在東武線内運用のスペーシアは7運用であるため、うち4運用はスペーシアのまま残り、Revatyは3運用となりそうだ。後述のスカイツリーライナーとアーバンパークライナーの運行を平日夜に行う必要があるため、浅草19時15分着のきぬ136号は有力である。その前の運用をたどっていくと浅草15時00分発きぬ123号、浅草14時45分着のきぬ122号、浅草10時00分発きぬ109号、浅草9時33分着きぬ108号もRevatyでの運行の可能性が高い。プレスリリースにも「リバティきぬ」の運行区間は新藤原までとなっており、きぬ108号は新藤原発の列車であるから、十分あり得る。

次いで2運用目。平日夜にスカイツリーライナーとアーバンパークライナーを出さなければならないから、平日夕方から夜にかけて浅草に戻る運用がほしい。となれば、17時45分に浅草に到着するきぬ132号も怪しい。となれば、浅草13時30分発きぬ119号、浅草13時15分着のきぬ118号、浅草9時00分発きぬ105号、浅草8時48分着きぬ106号もRevatyでの運行の可能性が高い。

最後に3運用目。上の2運用は、朝に新藤原や鬼怒川温泉にいる運用であるから、3運用目は夜に鬼怒川温泉に着く運用であろう。しかし、浅草発の鬼怒川温泉行きの最終は19時。その後に東武日光行きが2本ある。この東武日光行きは翌朝、特急連絡として東武日光→下今市の列車2本に使われ、その後鬼怒川温泉まで回送され、特急「きぬ」となって浅草へ向かっていく。この運用は後述のリバティけごん・リバティりょうもうによっても回送されるため、その前運用が必要となる。リバティけごんは3両単独での運行もあるようである。

とはいえ、今回のダイヤ改正で特急の増発もあり得るので、あまり詳細な予測は避けることにする。

ほぼ確実にRevatyに置き換えられる運用は次の1運用であろう。
Revaty時刻表(予測)
下り
浅草10時00分発 きぬ109号
浅草15時00分発 きぬ123号
上り
浅草14時45分着 きぬ122号
浅草19時15分着 きぬ136号




2.2. 特急リバティけごん・特急リバティりょうもう

今回私が一番驚いたのがこの運用。なんと「けごん」と「りょうもう」を分割併合するというものである。

現在「けごん」が停車しない東武動物公園駅に停車させるというのも込みである。この併結「けごん」が春日部にも停まり、特急「きりふり」のようになるのか、はたまた特急「りょうもう」のように春日部通過となるのか注目である。

とはいえこの運用は本当に読めない。プレスリリースにあるリバティりょうもうの運行区間は館林までとなっている。そのため館林発着の「りょうもう」を見ていくと、浅草6時38分着のりょうもう2号と、浅草22時20分発のりょうもう51号があるが、この時刻にリバティけごんを設定しようとすると朝の上りは早すぎ、夜の下りは遅すぎる。そのため別の時間帯で探す必要がある。次に見るのは太田発着の「りょうもう」。とはいってもこの運用は太田ですぐ折返し運用に就くためこれといったいい運用が見つからない。そのなかでうまくいきそうに思ったのが、葛生発着の「りょうもう」の館林発着への短縮である。これについては「りょうもう」1往復を削減することが条件となるが、200系・250系の運用を1つ減らすことができそうである。そのため、この運用にRevatyを入れるのではなかろうか。となれば、リバティりょうもうについては次のような時刻になるものと思われる。

Revatyりょうもう時刻表(予測)
下り
浅草19時40分発 りょうもう41号
上り
浅草09時43分着 りょうもう12号

となれば、これに併結するリバティけごんも運行されるはずである。この運用であれば先程のリバティけごん・きぬの運用とも合致する。




2.3. 特急スカイツリーライナー・特急アーバンパークライナー

今回新たに設定される愛称が「スカイツリーライナー」と「アーバンパークライナー」である。スカイツリーライナーについては100系も用いられることから、春日部発着の特急「けごん」や特急「きりふり」が集約され、特急料金も「けごん」料金に統一されるものと思われる。その中の一部が東武野田線と直通し「アーバンパークライナー」を名乗ることとなる。

「アーバンパークライナー」については、春日部〜大宮間で6両として運行する列車もあるとしている。そのため、平日夜に浅草を出発した「アーバンパークライナー」は、北千住に停車した後春日部で分割し、前3両が大宮行き、後ろ3両がスイッチバックして運河行きになるものと思われる。その後、大宮に着いた編成が折返し特急「アーバンパークライナー」野田市行きとなり、野田市から運河まで回送し連結、翌朝大宮まで6両で回送したのち特急「アーバンパークライナー」浅草行きになるものと思われる。
「アーバンパークライナー」の時刻としては、浅草発は19時台、大宮発は20時台がよいだろう。現在のスジでいけば、浅草19時30分発が妥当ではないかと思われる。

となれば残るは特急「スカイツリーライナー」がどうなるかだ。「アーバンパークライナー」の上り朝運用も考えたが、一部の「アーバンパークライナー」が春日部~大宮間を6両で運行するとなると可能性は低そうだ。となれば、北春日部に入庫させるために、野田線直通を配置できない時間帯、つまり初終電にもってくるのではなかろうか。そうとなれば浅草22時30分発の「けごん」も「スカイツリーライナー」として100系で運行される可能性が高い。とはいえそれでは100系スペーシアの春日部入庫運用が無くなってしまうから、浅草20時30分発の増発もあり得る。平日夕ラッシュ時にとっては利便性の向上する特急ダイヤとなりそうだ。

3. その他の特急の行方

最後に新型500系以外の特急について見ていく。

100系「スペーシア」は、Revaty導入により「きぬ」「けごん」での運用が最大3運用が削減されるため、上述のように夕ラッシュ時の増発などが見込まれる。また、特急料金の1元化を図る可能性が高く、後述する特急「しもつけ」を「けごん」に置き換え、新栃木発着として運行する可能性がある。また、日光線臨時特急「きりふり」「ゆのさと」も「スペーシア」に置き換えられ、「きぬ」「けごん」となる可能性が高い。

200系・250系「りょうもう」もRevaty導入により1運用削減されると見込まれるが、その達成には大田発着の「りょうもう」を1往復削減する必要がある。また「リバティりょうもう」導入により葛生発着の「りょうもう」が短縮され、佐野線内の特急乗り入れが無くなる可能性がある。

300系・350系で運行されている特急(かつての急行)は、上述の特急料金1元化を進め値上げを図る場合、今回のダイヤ改正で廃止される可能性すらある。春日部・南栗橋行き「きりふり」については「スカイツリーライナー」で代替され、東武宇都宮発着「しもつけ」についても上述の通り「スペーシア」化により存続が危ういものと思われる。もし「しもつけ」が廃止となれば宇都宮線での特急運行がなくなることになる。


4. 結び

今回の東武本線系統ダイヤ改正は2017年3月のダイヤ改正の目玉の1つであることは間違いない。しかし、細かく見てみると500系新型特急導入の陰で「きりふり」「しもつけ」の廃止、「りょうもう」の佐野線乗り入れ廃止などの可能性が浮上している。どのようなダイヤ改正になるのか詳細の公表まで待ちたい。

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