JR西日本近畿統括本部は12月16日、プレスで2017年3月4日にダイヤ改正を行い、平日も含めて新快速を原則12両とすることを公表した( https://www.westjr.co.jp/press/article/items/161216_00_keihanshin.pdf )。今回はこれについて見ていく(日本語・英語2か国語対応)。
2017年3月4日ダイヤ改正まとめはこちら!
English version is here.
1. 平日の原則12両化
今回のダイヤ改正では米原~姫路間を通しで運行される新快速が平日も含めて全て12両となる。2011年には土休日の新快速12両化がなされたが、2017年の今回には平日もなされることになる。
これによる昼夕輸送力比は、新快速だけで見ると40%から60%に大幅改善、快速も含めると62%から67%に改善する。2011年の際には大阪ステーションシティ開業に伴う京阪神エリアでの大幅改正があったが、今回は小規模なようで、ジャパンレールパスを用いた訪日外国人増加に伴う混雑を抑えようとしているのではなかろうか。車両については土休日でもすでに賄えていることから運用上の問題はないのであろう。
とはいえ今回米原~姫路間は通しの運行の場合全て12両となるが、湖西線が含まれていない。土休日であれば近江今津まで12両運行がなされているが、どうやら平日はそれがなされないようだ。
2. 嵯峨野線も増便
今回のダイヤ改正では、嵯峨野線も増発され、昼間快速毎時1本と普通毎時3本の合計毎時4本であったものが、嵯峨嵐山発着の毎時1本が追加され毎時5本となる。2020年3月開業予定の新駅を見据えているのかもしれないが、こちらも訪日外国人のインバウンド需要に引っ張られている傾向があるように思える。大阪・梅田から嵐山に向かうのであれば阪急の方が近いが、こちらはジャパンレールパスが使えない。また、嵯峨野線の場合繁忙期(主に秋)には増発ダイヤを組んでいたことから、それを定期化するという点では不自然ではない者と思われる。こちらも昼夕輸送力比を見ていくと、50%から58%にまで改善し、まだまだではあるものの地域輸送性を高めていくことは間違いなさそうだ。
3. 結び
今回の2017年3月ダイヤ改正では、京阪神では全般的に輸送力増強が見込まれており、かつて2011年に行われた普通列車を中心とした昼間の大幅削減を少しばかりではあるが払拭しようという動きがみられ、特に両方向とも大阪駅毎時00分発を運行するエース列車である新快速は、増結を積極的に行なっているように思う。。また、同じ本数であっても定員数が多い拡張車体の225系や本日24日から投入される323系を阪和線や大阪環状線の各駅停車に投入することにより、より輸送力増強につながるものと思われる。今回のプレスで昼間の大阪環状線が3ドアで統一されることは記載されなかったが、2018年3月開業予定のJR京都線新駅およびおおさか東線新駅、2019年3月開業予定のおおさか東線新大阪~放出間、2020年3月開業予定のJR嵯峨野線新駅など、ここ3年間はイベントが毎年あることから、今後のアーバンネットワーク各線にも期待したい。
コメント
新快速は、平日でも立席が、多く混雑するなら
4両増結して12両化にすれば、混雑は、緩和
される見込みです。