相次ぐ増発と新駅開業へ 京港地下鉄ダイヤ改正(2017年12月15日/2017年12月25日/2017年12月30日) 北京京港地铁调图

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中国の首都北京で地下鉄を運営する京港地下鉄は2017年12月15日、プレスリリースにて同日に地下鉄大興線でダイヤ改正したと公表した( 大兴线工作日早高峰发车间隔缩至2分40秒 晚高峰发车间隔缩至3分钟 )。また京港地下鉄は2017年12月22日、プレスリリースにて12月25日に14号線東区間でダイヤ改正を行ったと公表した( 京港地铁14号线东段工作日早晚高峰发车间隔缩至4分 )。さらに京港地下鉄は2017年12月29日、プレスリリースにて12月30日に2つの新駅を開業すると公表した( 京港地铁16号线农大南路站、14号线平乐园站 将于12月30日正式开通 )。今回はこれらについて見ていく。

1. 大興線でラッシュ時に増発

今回の2017年12月15日京港地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄4号線と直通運転を行う地下鉄大興線でダイヤ改正を実施する。

内容は平日朝ラッシュ時の運転間隔が3分間隔から2分40秒間隔に短縮され、大興線天宮院~4号線安河橋北間列車と区間運転の大興線新宮~4号線安河橋北間列車が2:1から3:1へと変化する。これにより大興線の平日朝ラッシュ時の輸送力が12.5%増加することとなった。

また平日夕ラッシュ時には大興線の運転間隔が4分間隔から3分間隔に短縮され、大興線天宮院~4号線安河橋北間列車と区間運転の大興線新宮~4号線安河橋北間列車が1:1から2:1へと変化する。これにより大興線の平日夕ラッシュ時の輸送力が33.3%増加することとなった。これらの増発により、大興線の平日の運転本数は632本から679本となり、47本増発されることとなった。

ただ、このラッシュ時のダイヤから地下鉄4号線のダイヤは平日朝夕ラッシュ時ともに2分間隔(毎時30本)での運転となる。しかし京港地下鉄では地下鉄4号線では現在、中国大陸の地下鉄では最小運転間隔となる最小1分43秒間隔(毎時35本)での運転を行っているとしている。過去のプレスリリースを調査した結果、これは多客期臨時輸送による臨時列車を含めた数であり、通常時は平日朝ラッシュ時であっても2分間隔での運転となっているようだ。

2. 新駅開業に向け14号線も増発

また今回の2017年12月25日京港地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄14号線東区間で増発を実施する。地下鉄14号線では2017年4月13日にもダイヤ改正が実施され、14号線東区間では平日朝夕ラッシュ時の運転間隔が5分間隔から4分30秒間隔に短縮されたが、今回のダイヤ改正で4分30秒間隔から4分間隔にさらに短縮され、輸送力が12.5%増加することとなった。これにより運行本数が378本から396本に18本増加することとなった。

3. 京港地下鉄路線でも新駅設置へ

また2017年12月30日、京港地下鉄では地下鉄14号線平楽園駅と地下鉄16号線農大南路駅が開業した。

地下鉄14号線では12月25日ダイヤ改正による増発が実施され、その際に新駅平楽園駅の停車を含んだダイヤが組まれたものと思われる。同日ほぼ公営の北京地下鉄では燕房線とリニア式S1線、LRTの西郊線の3路線を開業しているが、香港資本の入る京港地下鉄では新線開業とはいかないが2駅の新駅開業にこじつけることとなった。


4. 結び

今回の2017年12月15日京港地下鉄大興線ダイヤ改正及び2017年12月25日京港地下鉄14号線ダイヤ改正及び2017年12月30日京港地下鉄14号線平楽園駅及び地下鉄16号線農大南路駅開業では、平日朝夕ラッシュ時の増発と新駅設置により利便性が向上した。2018年内には東西に分断されている地下鉄14号線が連結され全通する予定で、さらなる利便性向上が図られ増発する可能性も高い。今後香港資本の入る京港地下鉄がどのような発展を遂げていくのか、見守ってゆきたい。

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