北京地下鉄は2018年3月28日、プレスリリースにて4月3日に地下鉄9号線と房山線でダイヤ改正を行うと公表した( 4月3日起9号线、房山线进一步提高运力 )。今回はこれについて見ていく。
1. 9号線で増発へ
今回の2018年4月3日北京地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄9号線でラッシュ時を中心にダイヤ改正を実施した。
平日朝ラッシュ時は23運用から24運用に増加させることにより、3分15秒間隔から3分01秒間隔に短縮され、輸送力が7.7%増強された。また、朝ラッシュ時運転時間帯が6時45分からだったものが、6時30分からに繰り上げられることとなった。これらにより、16本増発されることとなった。車両は引き続き6両編成B型車(京急・阪急と同じ車両サイズ)が用いられている。
今回の地下鉄9号線ダイヤ改正は純増ということになったが、2017年12月30日ダイヤ改正で地下鉄燕房線が開業した際に地下鉄房山線では増発が行われたのに対して地下鉄9号線では増発が実施されていなかったが、開業して3カ月が経ち列車を補う必要があると判断して今回の増発にこぎつけたのであろう。
2. 房山線で部分運転開始へ
また今回の2018年4月3日北京地下鉄ダイヤ改正では、2018年1月2日ダイヤ改正以来約3か月ぶりに地下鉄9号線と郭公荘で接続する地下鉄房山線でもダイヤ改正を実施する。
今回のダイヤ改正では平日朝ラッシュ時の運行パターン変更が実施され、これまでは郭公荘~閻村東間の全線運転のみであったが、今回のダイヤ改正で籬笆房~郭公荘間で区間運転列車7本が設定されることとなった。これにより平日朝ラッシュ時は概ね全線運転3本に対し区間運転1本が設定されることとなり、区間運転運転区間では19運用のまま4分30秒間隔から4分間隔となり6本増発されたほか、輸送力が12.5%増強されることとなった。
一方区間運転から漏れた閻村東~籬笆房間ではでは平均5分20秒間隔となったことで、輸送力が15.6%下がることとなった。閻村東で接続する燕房線は平日朝ラッシュ時は5分間隔であることから、地下鉄燕房線は4両編成で短いとはいえ中心部に近い方が運転本数が少なくなるのは、燕房線2本分を房山線1本で輸送せざるを得なくなることがあり、混雑にバラつきが出やすくなるものと思われる。
ちなみに2017年12月30日ダイヤ改正以前の地下鉄燕房線開業前は蘇荘~籬笆房~郭公荘間の平日朝ラッシュ時運転間隔は4分40秒間隔であったことから、その時よりも減少したということになった。
なお、地下鉄房山線では引き続き6両編成B型車(京急・阪急と同じ車両サイズ)が用いられている。
3. 結び
今回の2018年4月3日北京地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄9号線と房山線で平日朝ラッシュ時の輸送が見直され、北京市中心部に近いほど列車が増発されることとなった。今後路線拡大とともにどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守って行きたい。
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