北京地下鉄は2021年8月25日、weiboにて8月26日に地下鉄7号線と八通る線を延伸しダイヤ改正を行うと公表した( 地铁“环球度假区站”明日正式迎客!公交589路、T116路延长运营范围 )。また北京地下鉄は2021年8月29日、weiboにて8月29日に地下鉄1号線と八通線を直通化しダイヤ改正を行ったと公表した( 2021年8月29日(周日)地铁1号线、八通线将实现跨线运营 )。今回はこれらについて見ていく。
1. 路線延伸へ!
今回の2021年8月26日北京地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄7号線と八通線で延伸を行う。
今回の延伸は2021年9月20日開園予定のユニバーサルスタジオ北京へのアクセス路線として延伸を図ることとなった。このユニバサルスタジオ北京はパークだけで120ヘクタールもの広大な敷地を有しており、ユニバーサルスタジオジャパンの2.5倍以上の敷地面積を誇っている。また周辺にリゾート施設も設置することでユニバーサルリゾート全体で世界最大の400ヘクタールをも誇る巨大な施設となっている。
今回延伸するのは地下鉄7号線・八通線の両線とも花荘~ユニバーサルリゾート間の1駅間約1.8kmとなっている。ユニバーサルリゾート駅はユニバーサルスタジオ北京に直結しており、アクセスは抜群だ。
これにより地下鉄7号線を通して北京市街地からユニバーサルスタジオ北京まで直通で行けるようになったほか、高速列車CRHのうち京広高速線方面列車と乗り継ぎができる北京西駅まで直通で行けることから、遠距離からのユニバーサルスタジオ北京利用にも便利な路線となった。
ただユニバーサルスタジオ北京が広大な敷地のある郊外に建設したため、高速列車CRHの発着する北京西駅・北京南駅からユニバーサルしぞーとまで概ね1時間10分かかる。東京駅から舞浜や新大阪駅からユニバーサルシティまで30分程度で行けることを考えると、それだけ施設が整っているとはいえやや遠いのではないだろうか。快速運転などをして所要時間短縮に努めるべきではないかとは思うが。
2. 地下鉄1号線と八通線で悲願の直通運転開始へ!
今回の2021年8月29日北京地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄1号線と八通線が直通運転を行うこととなった。
これまで四恵~四恵東間で地下鉄1号線と八通線がそれぞれ複線で並走しており、複々線となっていた。これは八通線開業当初北京地下鉄が路線別均一運賃を採用していたことにより運賃体系を分けるためだとされているが、対キロ区間制を導入した現在では必要なくなってしまった。
このため地下鉄1号線と八通線の両線を直通化することで、北京市街地から通州・ユニバーサルスタジオ北京まで直通運転を行うことで利便性を高めたのが今回のダイヤ改正での相互直通運転開始である。これにより天安門からユニバーサルリゾートまで直通で行けるようになった。
これにより地下鉄1号線のお古の車両が八通線に直通しユニバーサルリゾートまで乗り入れることとなったが、1999年以降に製造した車両であることを考えるとそこまでの古さではないだろう。もっとも東京夢の国や大阪ユニバができた時にガッツリお古の103系をバンバン走らせていた国もあるくらいですから。
この相互直通運転化により四恵~四恵東間は複線に再編したほか、過去の復八線のような路線名の消滅はせず八通線の名称は当分使い続けるようだ。
なおユニバーサルリゾートからの終電は地下鉄7号線が22時25分発、地下鉄1号線(八通線)が22時56分発となっている。
3. 結び
今回の2021年8月26日北京地下鉄ダイヤ改正では、ユニバーサルスタジオ北京の開園により地下鉄7号線と八通線を延伸したほか、地下鉄1号線と八通線が直通運転を行うことで北京市街地からの利便性を大幅に向上した。
今後2022年には北京冬季オリンピックを控えている中、北京地下鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。
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