空港新線開通で利便性増強! 成都地下鉄10号線開業に伴うダイヤ改正(2017年9月6日)

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成都軌道交通は9月4日、プレスリリースにて9月6日に地下鉄10号線開業に伴いダイヤ改正を行ったと公表した( “10号线一期正式开通,“最成都”号旅游文化专列邀你游成都 )。今回はこれについて見ていく。

1. 地下鉄による空港アクセスの確立

今回の2017年9月6日成都軌道交通ダイヤ改正では、中国四川省の省都成都で初となる空港アクセス路線である地下鉄10号線が開業する。

成都軌道交通では1号線、2号線、3号線、4号線に続く5路線目の開業となるわけだが、今回開業する地下鉄10号線は最成都号という列車愛称がついているが、おそらくJR東日本のE電並みの死語となるだろう。事実現在の成都軌道交通の公式サイトではもはや最成都号という愛称は使われていない。

今回開業する地下鉄10号線は、大平園と双龍空港第2ターミナル駅の10.1km、6駅を全線所要時間12分で結ぶ。大平園駅では地下鉄3号線と乗り換えることができ、成都市中心部へ向かうことができる。

車両もこれまで成都軌道交通1号線~4号線で使用されてきたB型車(中国の車両規格で1両長さ19m、幅2.8mの車両。日本では大阪市営地下鉄や神戸市営地下鉄、京急、京成、京阪、阪急の車両サイズに相当)ではなく、成都軌道交通では初の導入となるより大型のA型車(中国の車両規格で1両長さ21m、幅3.0mの車両。日本では近鉄、南海の車両サイズに相当)となっている。車両編成は6両編成で、中国の地下鉄としては普通のものとなっている。

ダイヤについて見ていくと、最小運転間隔は8分15秒間隔となっているが、外部の時刻表サイトによれば8分15秒間隔で運転しているのは朝夕ラッシュ時のみで、昼間は10分間隔での運転となっている。どうやらラッシュ時は4運用、昼間は3運用で運転できそうだが、運転間隔から昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると82.5%であり、空港連絡路線であることからラッシュ時の利用があまり見込めないということもあるのだろう。

初終電を見ていくと、初電は大平園発双流空港第2ターミナル行きは6時ちょうど発、双流空港第2ターミナル発大平園行きは6時05分発となっている。また終電は大平園発双流空港第2ターミナル行きは23時ちょうど発、双流空港第2ターミナル発大平園行きは23時05分発となっている。ただ、大平園で接続する地下鉄3号線は初電の到着が7時04分発で終電の発車が23時10分発であることから、地下鉄10号線の初終電に接続する列車はないこととなる。


2. 結び

今回の2017年9月6日成都軌道交通ダイヤ改正では、成都双流空港アクセス路線である地下鉄10号線に開業に伴い大きく利便性が向上した。成都軌道交通では地下鉄新線の開業が多く控えており、今後どのようなダイヤ改正となるのか見守ってゆきたい。

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