環状路線新規開業で既存区間も増発! 成都軌道交通ダイヤ改正(2017年12月6日)

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成都軌道交通は2017年12月6日、プレスリリースにて12月6日に環状路線である地下鉄7号線開業に伴い全線でダイヤ改正を行ったと公表した( 成都地铁7号线正式开通试运营 )。今回はこれについて見ていく。

1. 環状路線の新規開業

今回の2017年12月6日成都軌道交通ダイヤ改正では、中国四川省の省都である成都初の環状路線となる7号線が開業する。地下鉄7号線は全長38.6km、31駅、全線運転時間66分に及ぶ環状路線で、最古速度80km/hある。環状路線ゆえこれまで開業した地下鉄5路線すべてと接続が可能となっていおり、乗換駅が8駅設定されている。

中国では比較的発展した地下鉄路線網ができると環状路線を建設し既存路線の混雑緩和を図ることがよくあり、都市圏人口が1,000万人を超える成都もその仲間入りとなったようだ。今回の開業で成都軌道交通は1号線、2号線、3号線、4号線、7号線、10号線の6路線態勢となる。

今回新規開業した地下鉄7号線で特長的なのは、環状路線であることもそうだが、成都市内の中国国鉄駅を結んでいることであろう。地下鉄7号線は成都市内の中国国鉄メインターミナル駅である成都駅(成都北駅)、成都東駅、成都南駅の3駅を全て結んでおり、中国国鉄からの乗り換え利便性が高いのはもちろんのこと、中国国鉄列車の離れたターミナル駅移動を伴う乗り換えにも重宝する。これまで成都駅と成都南駅を結ぶ地下鉄1号線や成都東駅を通る地下鉄2号線に混雑が集中する傾向にあったが、いくぶん改善されそうだ。

また、車両もこれまで成都地下鉄で使用されてきたB型車(中国の車両規格で1両長さ19m、幅2.8mの車両。日本では大阪市営地下鉄や神戸市営地下鉄、京急、京成、京阪、阪急の車両サイズに相当)ではなく、2017年9月6日に開業したばかりの10号線同様A型車(中国の車両規格で1両長さ21m、幅3.0mの車両。日本では近鉄、南海の車両サイズに相当)となっている。編成は6両編成で他の成都軌道交通の路線と変わりはない。

ダイヤについて見ていくと、平日朝夕ラッシュ時は内回り・外回りとも3分30秒間隔となっている。運転時間は6時15分発からで、終電は両回りとも崔家店22時55分発で、1周して崔家店24時ちょうどに到着するようなダイヤが組まれている。

2. 既存路線も全線でラッシュ時増発実施

また今回の2017年12月6日成都軌道交通ダイヤ改正では、既存路線でも増発を実施する。

平日朝夕ラッシュ時の地下鉄1号線の運転間隔は2分間隔に短縮される。それ以外の路線では現状維持となり、2号線は2分40秒間隔、3号線は3分30秒間隔、4号線は3分10秒間隔、10号線は8分15秒間隔のまま維持される。

地下鉄1号線の増発は2017年12月10日の中国高速鉄道西成高鉄開業では成都東発着となっており増発されるのは地下鉄2号線ではないだろうか。これは、今回の地下鉄1号線の増発は2018年3月の地下鉄1号線路線延伸を見据えたものであるからではないだろうか。


3. 結び

今回の2017年12月6日成都軌道交通ダイヤ改正では、環状路線の地下鉄7号線開業に伴い混雑緩和が期待される。また地下鉄1号線でも運転間隔が短縮されることとなった。今後成都軌道交通では路線の拡大が期待される。今後どのようなダイヤ改正を実施するのか見守ってゆきたい。

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