中国鉄路は2018年12月29日、プレスリリースにて12月29日に南龍線を開業したと公表した( 南龙铁路正式开通运营 )。今回はこれについて見ていく。
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1. 環状系統の高速列車開業へ
今回の2018年12月29日中国鉄路ダイヤ改正では、福建省で新たな高速新線となる南龍線が開業した。
南龍線は南平北~龍岩間の248.1kmを結ぶ路線で、最高速度は200km/hとなっている。南平北では合福高速線、三明北では昌福線、龍岩では龍漳線に連絡しており、各線と直通運転を行っている(外部サイトの路線図はこちら)。
今回の2018年12月29日の開業に伴うダイヤ改正では、龍岩~三明北~南平北間で6往復、龍岩~三明北間で8往復の運転となっており、両者の合わさる龍岩~三明北間では14往復の運転となっている。全てD列車(動車列車)による運転となっており、高速列車CRH型車両で運転される。
龍岩~南平北間で最速1時間44分、92人民元(約1,500日本円)、龍岩~三明北間で最速1時間21分、76人民元(約1,250日本円)となっている。
厦門11時07分発厦門行きD6314列車1本が設定されることとなった。この列車は厦門を出ると龍漳線に入り、龍岩から三明北まで南龍線を通る。その後昌福線で福州南に抜け、杭深線を経由し厦門に18時20分に到着する、左回り(時計回り)の運転で全線所要時間7時間13分の列車となっている。
また福州南9時28分発福州南行きD6317列車も設定されることとなった。この列車は福州南を出ると合福高速線、南龍線、龍漳線、杭深線を経由して福州南に16時18分に到着する。右回り(反時計回り)の運転で全線所要時間6時間50分の列車となっている。
これらの環状列車は回る方向が異なる2本が設定されているが、経由が異なる区間があることから、それぞれ運用上の都合で偶然にも環状運転を実施することとなったようだ。
海南島には海口東発海口東行き環状高速列車が時計回り・反時計回りそれぞれ4本ずつ運転されているが、ともに所要時間5時間以内となっており、今回のダイヤ改正で設定された厦門発厦門行きの方が所要時間が長くなっている。
これらの一連の開業により、中国鉄路では2018年の一年間で約2000kmの路線を開業し、全13.1万kmにまで拡大した。
2. 結び
今回の2018年12月29日中国鉄路ダイヤ改正では、南龍線の開業に伴い緩徐運転を行う列車が設定された。
今後中国鉄路でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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