メイン路線で増発も終電の区間運転縮小へ 大連地下鉄ダイヤ改正(2017年11月3日) 大连地铁调图

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大連地下鉄は11月2日、記事にて11月3日にダイヤ改正を行ったと公表した( 11月3日起 大连地铁运行时间调整 )。今回はこれについて見ていく。

1. 1号線・2号線では増発

今回の2017年11月3日大連地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄1号線と地下鉄2号線で昼間の運転間隔が短縮される。

両線とも6両編成B型車(京急、京成、阪急、阪神、京阪の車両サイズに相当)が使用されているが、これまでは1号線・2号線とも昼間は平日・土休日とも10分間隔(毎時6本)であったが、今回のダイヤ改正で8分間隔(毎時7本半)となり、25%の輸送力増強が図られることとなった。平日夕ラッシュ時は1号線・2号線とも5分間隔であることから昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると、両線とも50%から62.5%へと変化し、昼間の混雑が緩和されたようだ。

細かく見ていくと、地下鉄1号線・2号線ともの平日夕ラッシュ時以降の時間帯も10分間隔から8分間隔に短縮され、オフピークの増便も実施された一方、地下鉄1号線では平日湯ラッシュ時の5分間隔運転時間帯が1時間20分から1時間10分に短縮された。前後の時間帯で増発されたため車両運用数が増えることとなり、平日夕ラッシュ時の時間帯を減らしても影響は小さいと考えられたのだろう。

2. 3号線と12号線では終電繰り上げ

また今回の2017年11月3日大連地下鉄ダイヤ改正では、近郊鉄道の3号線と12号線で終電の繰り上げを実施した。

地下鉄3号線は中国鉄路と乗り換えられる大連駅から北に路線を伸ばしているが、今回の終電繰り上げは大連駅発金石灘行き最終列車が大連駅20時28分発から19時30分発に58分繰り上がり、金石灘発大連駅行き最終列車も金石灘21時30分発から19時30分発へ2時間繰り上がることとなった。また地下鉄3号線九里支線でも終電の繰り上げが実施され、これまでは地下鉄3号線本線と乗り換えられる開発区発九里行き最終列車は開発区21時00分発であったが、20時00分発に1時間繰り上がった。これは、先述の大連駅発金石灘行き最終列車に接続させるために終電が繰り上がったものと考えられる。運用繰りの関係で3号線九里支線九里発開発区行き最終列車も九里21時00分発から20時00分発へ1時間繰り上がった。一方、3号線本線の区間運転列車となる大連駅~開発区~保税区間では終電は据え置かれ、最終列車は大連駅21時30分発保税区行きおよび保税区発21時30分発大連駅行きのままとなった。

また、地下鉄12号線では全線で終電が30分繰り上げられ、地下鉄1号線と乗り換えられる河口発旅順新港行き最終列車は河口21時00分発から20時30分発へ、旅順新港発河口行き最終列車は旅順新港21時00分発から20時30分発へ30分繰り上げられた。なお、河口で接続する地下鉄1号線の終電に変化はない。


3. 結び

今回の2017年11月3日大連地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄1号線と地下鉄2号線で昼間の増発が実施され、輸送力が増強された。一方で近郊路線の3号線郊外区間と12号線では終電繰り上げを実施することとなった。今後大連地下鉄がどのようなダイヤを組むのか、見守ってゆきたい。

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