終列車繰り上げと減便実施も接続改善へ! 道南いさりび鉄道ダイヤ改正(2021年3月13日)

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終列車繰り上げと減便実施へ 道南いさりび鉄道ダイヤ改正(2021年3月13日)

道南いさりび鉄道は2021年2月5日、プレスリリースにて3月13日にダイヤ改正を行うと公表した( 2021年3月13日ダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

2021年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 減便と初列車繰り下げも接続改善へ

今回の2021年3月13日道南いさりび鉄道ダイヤ改正では、早朝深夜を中心に大幅に時刻を変更する。

まず道南いさりび鉄道唯一の4両運転である函館6時16分発上磯行き初列車を廃止する。この列車が4両なのは平日朝ラッシュ時に上磯始発函館行き2両編成2本分を送り込むからなのだが、この列車の廃止により上磯での解結作業がなくなり、全列車2両以内での運転となる見込みだ。なお運用数は5運用のまま変わりない。

また今回のダイヤ改正では木古内8時19分発函館行きを廃止する。ただ救済として上磯9時50分発函館行きを木古内9時02分函館行き発に延長するほか、函館9時02分発上磯行きを木古内行きに延長する。

さらに木古内5時52分発函館行き初列車は上磯始発に短縮する。救済として上磯7時01分発函館行きを木古内6時24分発函館行き初列車に延長する。これにより木古内→上磯で初列車が32分繰り下がるが、五稜郭で接続するJR函館本線の札幌方面特急列車は「北斗3号」のまま変わらない。そう考えると五稜郭での乗り換え時間が34分程度短くなり、接続が改善すると言える。また今回延長した木古内9時02分発函館行きは木古内で盛岡6時54分発「はやて93号」新函館北斗行きから連絡できることから、各方面で利便性が向上しているようだ。




2. 終列車繰り上げへ

今回の2021年3月13日道南いさりび鉄道ダイヤ改正では、終列車を繰り上げる。

2020年現在では函館からの道南いさりび鉄道の最終は函館23時25分発の木古内行きとなっている。がこの列車は木古内24時26分着となっており、非常に夜遅くを運転する列車となっていた。

そこで今回のダイヤ改正では函館23時25分発木古内行き最終を廃止する。ただ救済として函館22時50分発上磯行きを設定することにより上磯までの終列車繰り上げを35分に留めるほか、JR函館本線特急「北斗22号」函館行き最終から連絡できるようにする。これにより函館から上磯への最終は35分繰り上がったが、札幌から上磯への最終は札幌18時10分発から18時46分発に36分繰り下がる。

なお上磯では夜間滞泊ができず函館まで車両を戻さなくてはいけないことから、運用繰りの関係で上磯から函館への終列車は上磯22時28分発函館行きから上磯23時25分発に57分も繰り下がることになってしまった。

これらにより上磯~木古内間では運転時間の縮小はあるが9往復のままで減便はない。むしろ昼間の平均運転間隔が縮まり木古内連絡松前・江差方面の函館バスとの連絡も改善している。ただ函館~上磯間では1往復減便し、函館→上磯間では20本から19本に、上磯→函館間では18本から17本にそれぞれ減便することとなった。

道南いさりび鉄道は未だにキハ40系列がバリバリ現役だが、2031年予定の北海道新幹線札幌延伸時には道南いさりび鉄道の営業範囲が拡大するのは必須で、もうその頃にはキハ40系列は老朽化して使い物にならないはずだ。もうそろそろH100形のような新車に置き換わってもおかしくないのではないだろうか。


3. 結び

今回の2021年3月13日道南いさりび鉄道ダイヤ改正では、終列車の繰り上げや減便を図ることとなった。

ただ運行を効率化しながらも各方面への接続強化は図られており、利便性は全体的に向上しそうだ。

今後道南いさりび鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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