JR東日本は2021年8月26日、プレスリリースにて10月2日に上越新幹線で運用変更を行うと公表した( 10月2日(土)上越新幹線に「E7 系」を追加投入します! )。今回はこれについて見ていく。
1. E7系増備に伴いE4系引退へ
今回の2021年10月2日上越新幹線運用変更では、新型車両E7系の増備に伴い2階建て新幹線E4系が引退する。
当初の予定では前回の2021年3月13日上越新幹線ダイヤ改正にてE7系が必要本数に達するはずだったためE4系が運用離脱するはずだったが、当初の予定より半年遅れて今回の運用変更でE4系を運用離脱させることとなった。
これにより2階建て新幹線に付けていた愛称である「Maxとき」「Maxたにがわ」を廃止することとなった。
2. E4系運用のみならずE2系運用も一部E7系で置き換えへ
今回の2021年10月2日上越新幹線運用変更では、E4系のみならずE2系の一部運用も置き換えることとなった。
E4系上越新幹線「Maxとき」は2021年3月13日上越新幹線ダイヤ改正以降5往復10本のみとなっていたが、今回の運用変更では17本の「とき」がE7系運用に置き換わる。つまりE4系の置き換え以上にE7系運用が増えることになる。
この運用変更で新潟6時09分発「とき300号」東京行き初列車はE2系10両編成からE7系12両編成に増車することから、平日は普通車全車自由席で運転しているところ一部車両を普通車指定席として運転するようになる。
今回の運用変更ではE7系増備に伴いE4系を廃車することになったのだが、「Maxとき」は5往復中4往復が新型車両E7系に置き換えたものの、1往復は短い10両編成のE2系で置き換えている。また「Maxたにがわ」に至ってはほとんどの列車をE7系ではなくE2系で置き換えている。
これにより上越新幹線「とき」は26往復中16往復がE7系12両編成での運転となる。
なお2021年9月に東北新幹線E5系を1本増備したことに伴い、E2系10両編成1本が仙台から新潟に転属している。これにより上越新幹線用のE2系が10本から11本に増えたのもE4系の引退を後押ししているのだろう・
また2023年3月までに上越新幹線ではE2系運用を全て取りやめ、新型車両E7系での運転のみとなる見込みだ。これと同時に最高速度を240km/hから275km/hに引き上げ、所要時間を短縮する見込みだ。これを進めるべく2021年度にはさらにE7系12両編成を4本増備し、E2系10両編成を4本廃車とする見込みだ。
3. 結び
今回の2021年10月2日上越新幹線運用変更では、E7系を十分増備したことからE4系が運用を離脱し「Maxとき」「Maxたにがわ」が全廃することとなった。
上越新幹線で最高速度を275km/hに引き上げる計画がある中、今後どのようにダイヤ改正を行うのか、楽しみにしたい。
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