東北上越北陸新幹線停電で仙台行き臨時快速と高崎線211系臨時列車運転へ! JR東日本臨時列車運転まとめ(2024年1月23日)

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東北上越北陸新幹線停電で仙台行き臨時快速と高崎線211系臨時列車運転へ! JR東日本臨時列車運転(2024年1月23日)

JR東日本は2024年1月23日、運行情報にて2024年1月23日に臨時列車を運転すると公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 東北上越北陸新幹線停電による運転見合わせへ

今回の2024年1月23日JR東日本臨時列車運転では、東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線上野~大宮間の架線損傷によって生じた停電により広範囲で運転を見合わせた。

上越新幹線は徐々に運転再開し最終的に高崎~新潟間で臨時ダイヤで運転、北陸新幹線も長野~金沢間は停車駅の多い「はくたか」のみ運行し長野折り返し、高崎~長野間は臨時「あさま」を設定し折り返し運転をした。このため午後には高崎まで出られるようになったことから大宮・東京方面へは高崎乗り換え高崎線利用で向かううことができた。

一方東北新幹線は東京~仙台で運転を見合わせ仙台~新青森間の全車自由席「はやて」と北海道新幹線新青森~新函館北斗間それぞれで折り返し運転を実施した。もっとも18時以降には小山行き臨時「やまびこ」や「はやぶさ」を運転していたが、復旧まで相当な時間がかかっていた。しかも東京から仙台へは易々とは向かえない。

もっともJR東日本東北本線による在来線普通列車への振り替えや高速バスに流れる人もおり、東北本線黒磯~新白河間では通常ガラガラのE531系5両編成が満杯になるほどであった。

そこでJR東日本では東京~仙台間を中心に臨時列車を設定することとした。今回はそれらの臨時列車について見てみよう。




2. 常磐線特急「ひたち」仙台延長へ!

また今回の2024年1月23日JR東日本臨時列車運転では、東北新幹線東京~仙台間運転見合わせのため常磐線特急「ひたち」のうち2往復仙台まで延長、1日3往復から5往復に増発した。

この特急「ひたち」2往復の仙台延長分はいわき~仙台間臨時快速列車として運転した。

この不測の事態における常磐線特急「ひたち」はすでにあらかじめ計画ダイヤとして組まれているものであり、東北新幹線が不通になった際にはすぐに組めるようにできている。それを予定通り実行したということだろう。

(2023.1.25 追記)なお東北新幹線停電に伴う振替輸送を実施した特急「ひたち」は、2日後の1月25日に強風に伴いいわき~仙台間で運休することとなった。東北新幹線振替輸送に伴う急遽臨時快速設定による振替休日でもとったのだろう。




3. 東京発仙台行き東北本線臨時快速列車E653系で運転へ!

今回の2024年1月23日JR東日本臨時列車運転では、郡山や福島など常磐線特急「ひたち」では救済できない地域の利用を担うため、在来線の東北本線で臨時快速列車を運転するとなった。

運転したのは東京発仙台行き臨時快速でE653系7両編成で運行した。

停車駅は東北新幹線停車駅に限ったが東京15時33分発、仙台21時33分着の6時間コースとなっている。これは急遽設定するため東北本線普通列車の合間を縫って運転することから常磐線特急「ひたち」の約4時間40分より長くなっている。

ただ、東北本線臨時列車も東京始発で運転するようになるとは。もっとも東北新幹線の起点は東京駅なので救済列車としては正しいのだが、上野駅地上ホームが使われないとなると東北本線起点駅としての上野駅の機能がさらに縮小したように思うのは気のせいだろうか。




4. 東北本線郡山発黒磯行き復活へ!

また今回の2024年1月23日JR東日本臨時列車運転では、東北本線でほかにも臨時列車を増発した。

東北本線は東京・上野~黒磯間は直流電化、高久~仙台~盛岡~青森方面は交流電化となっており、それぞれの電化方式に対応する車両を運転している。直流電化区間では15両や10両で運転するE233系やE231系、6両または3両で運転するE131系などの直流専用車を運転しているほか、新白河~仙台~盛岡間ではE721系や701系などの交流専用車を運転しているが、電化方式の違いから両列車が直通することはできない。

また黒磯~高久間には直流と交流を区切るデッドセクションを設けており、黒磯~新白河間は定期列車では交直流対応列車のE531系5両編成のみが旅客営業を行っている。もっとも2017年10月14日JR東日本東北本線ダイヤ改正までは黒磯駅構内にデッドセクションがあり交流電化車両が直通できたため701系を中心に郡山から直通列車を運転することができたが、2017年10月14日JR東日本東北本線ダイヤ改正以降は電化都合上新白河で系統分割せざるを得なくなり郡山から黒磯までの直通列車は消滅した

が、今回の2024年1月23日JR東日本臨時列車運転では郡山から黒磯への直通列車を急遽設定することとなったのである。

今回設定したのは郡山発黒磯行きで、キハ110系列3両での運転となった。

気動車であれば動力が電機ではないので直流電化交流電化関係なく走行できるし、2017年10月14日JR東日本東北本線ダイヤ改正から2020年3月14日JR東日本ダイヤ改正までキハ110系は黒磯~新白河間で走行実績がある。

このためキハ110系による臨時列車運転にこぎつけることができたのであろう。

5. 高崎線で211系運転復活へ!

また今回の2024年1月23日JR東日本臨時列車運転では、上越新幹線・北陸新幹線の運転見合わせの救済として高崎線でも臨時列車を運転した。

高崎線は高崎まで10両編成が毎時3本あるため、新幹線で高崎まで行ければ大宮・東京方面まである程度の輸送力を確保することはできた。が混雑時間帯にはそれだけでは間に合わなかったのか、高崎発熊谷行き臨時列車を設定した。

この高崎発熊谷行き臨時列車は途中籠原のみ停車で211系4両編成での運転となった。これにより高崎線で211系運用が復活することとなった

なお熊谷から先は籠原始発の15両編成の運転があるため臨時増発の必要はなかったのだろう。

なおこの後2024年1月24日から東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線は始発からほぼ平常通りの運転を行っているため、臨時列車の運転はほぼ解消し常磐線特急「ひたち」用車両E657系10両編成の仙台送り込み編成のいわき返却目的での常磐線臨時快速運転にとどまっている。


6. 結び

今回の2024年3月~6月JR東日本臨時列車運転では、東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線運転見合わせの影響で広範囲にわたって臨時列車を設定することとなった。

どんどん予備車が少なくなってきている中JR東日本が新幹線不通時にどのような臨時列車を設定するのか、見守ってゆきたい。

2024年1月19日東海道新幹線停電に伴う500系のぞみ復活運転はこちら!

2024年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:新幹線の運行情報(1月23日) – JR東日本

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