ハルビン地下鉄は2017年11月28日、WEB版新聞記事にて11月28日にダイヤ改正を行ったと公表した( 哈尔滨地铁1号线调整运行时刻表 )。今回はこれについて見ていく。
1. 終日に渡り増発
今回の2017年11月28日ハルビン地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄1号線でダイヤ改正を実施する。
ハルビン地下鉄1号線はハルビン東駅とハルビン南駅を結ぶ全長17.7kmの路線で17駅から成り、全線所要時間は34分となっている。この地下鉄1号線が起終点とするハルビン東駅とハルビン南駅はともに中国鉄路の駅に隣接しているのだが、両駅とも2017年現在旅客列車の設定が成されていないようで、ある意味長距離列車に接続するハルビン東駅に至るまでの過程で、中国鉄路の代替の意味も兼ねているものと思われる。
今回のダイヤ改正では平日朝夕ラッシュ時は13運用から14運用に1運用増発されることとなり、5分30秒間隔から4分51秒間隔に短縮される。また平日昼間も10運用から11運用に拡大することにより7分30秒間隔から6分30秒間隔に短縮される。なお土休日の昼間については10運用のまま維持され、7分28秒間隔に据え置かれることとなった。平日で昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると73.3%から74.6%に変化しているが、平日は全面的に増発されているので混雑が緩和するのは間違いないだろう。
なお、高速列車CRHを含む中国鉄路の多くと乗り換えられるハルビン東駅と地下鉄1号線医大二院を結ぶ、ハルビン地下鉄のもう1つの路線である地下鉄3号線ではダイヤ改正に実施は見送られた。
2. 結び
今回の2017年11月28日ハルビン地下鉄ダイヤ改正では、車両増備に伴い平日のほぼ全時間帯で増発を実施した。今後中国の他の地下鉄同様ハルビン地下鉄も路線拡大も見込まれており、どのようなダイヤ改正を実施するのか見守ってゆきたい。
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