杭州地下鉄は2018年1月2日、プレスリリースにて2017年12月27日に2号線を延伸していたと公表した( 市领导调研地铁建设与新线开通运营情况 )。また杭州地下鉄は2018年1月11日、プレスリリースにて1月9日に4号線を延伸したと公表した( 地铁4号线一期全线开通 )。今回はこれらについて見ていく。
1. 地下鉄2号線延伸で北方面への利便性増強
今回の2017年12月27日杭州地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄2号線で路線延伸を実施した。
地下鉄2号線は2017年7月3日に銭江路〜古翠路間を延伸開業したが、今回のダイヤ改正でさらに北に延伸し、古翠路〜良渚間10駅が延伸開業した。全線営業距離は48.0km、所要時間は77分となり、今回の開業で余杭区では初の地下鉄路線が開業することとなった。
車両は既存区間同様6両編成B型車(京急・阪急と同じ車両サイズ)を使用している。運転間隔については既存開業区間と変わらず、平日朝夕ラッシュ時は4分30秒間隔、平日昼間は5分50秒間隔、土休日昼間は5分間隔のまま変わりない。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると77.1%となり、標準的であるものと思われる。
2. 地下鉄4号線延伸で南方面への利便性増強
また今回の2018年1月9日杭州地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄4号線も延伸開業した。
地下鉄4号線は2015年2月2日に彭埠~近江間を開業し、地下鉄1号線の短絡路線として機能していたが、今回のダイヤ改正で南の終点近江から南に延伸し、浦沿までの7駅間が伸びた。
車両は既存区間同様6両編成B型車(京急・阪急と同じ車両サイズ)を使用している。運転間隔については既存開業区間と変わらず、平日朝夕ラッシュ時は4分30秒間隔、平日昼間は5分50秒間隔、土休日昼間は5分間隔のまま変わりない。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると77.1%となり、標準的であるものと思われる。
中国の地下鉄は2010年以降12月に開業ラッシュが起きているが、杭州地下鉄4号線の開業が1月となったのは、建設に遅れが出たためであると思われ、本来は地下鉄2号線と同日の12月27日に開業させたかったのではないだろうか。
3. 結び
今回の2017年12月27日及び2018年1月9日杭州地下鉄ダイヤ改正では、現在営業中の3路線のうち2路線で延伸され、市内交通が拡充された。今後杭州では中国の他都市同様路線拡充が見込まれるほか、地下鉄5号線は香港資本の入った杭港地下鉄による運営となる見込みだ。
今後杭州地下鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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