合肥軌道交通は2017年12月21日、プレスリリースにて2017年12月26日に2号線を開業すると公表した( 轨道交通2号线正式开通运营 )。今回はこれについて見ていく。
1. 2号線開業で利便性増強
今回の2017年12月26日合肥軌道交通ダイヤ改正では、地下鉄2号線が新規に開業することとなった。
開業したのは南崗~三十埠間の全長30.0km、24駅に及ぶ路線である。中国の地下鉄では2本目となる路線は市内どこかの中国高速列車CRHの乗り入れも行う中国鉄路の駅と接続することが多いが、今回開業した地下鉄2号線は中国鉄路と接続する駅はないし、今後接続する予定もない。最高速度は80km/hとなり、全線所要時間は49分57秒となっている。車両は6両編成B型車(京急・阪急の車両サイズに相当)となっている。
ダイヤについて見ていくと、運転間隔は平日昼間は16運用で6分58秒間隔、平日朝夕ラッシュ時は20運用で5分30秒間隔、土休日昼間は19運用で5分50秒間隔となっている。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると78.9%となっている。土休日昼間に19運用で平日朝夕ラッシュ時が20運用であることを考えると、平日朝夕ラッシュ時の運転本数がやや足りていないように感じる。これも中国全土の地下鉄で起きている急速な新線開業ラッシュにより車両調達が間に合わない状態であるものと考えられ、近いうちに平日朝夕ラッシュ時の増発を実施するだろう。
また、初電は南崗発三十埠行きが南崗6時00分発、三十埠発南崗行きが三十埠6時00分発となっている。また終電は南崗発三十埠行きが南崗22時00分発、三十埠発南崗行きが三十埠22時00分発となっている。
なお、地下鉄2号線と大東門で接続する、合肥軌道交通唯一の路線であった地下鉄1号線では同日のダイヤ改正は実施されなかったが、2018年3月9日ダイヤ改正で合肥南駅22時40分発合肥駅行き最終列車を増発している。ただ、これは中国鉄路からの接続を考慮したもので、地下鉄2号線開業による需要増を受けたものではないだろう。
2. 結び
今回の2017年12月26日合肥軌道交通ダイヤ改正では、地下鉄2号線が新規に開業することで合肥市内の利便性が向上した。
今後中国の他の地下鉄同様地下鉄の路線拡大により合肥軌道交通でどのように利便性を向上させていくのか、見守ってゆきたい。
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